alpha omega trial: 心筋梗塞既往患者へのω3脂肪酸・・・明確な効果認めず

前向きコホート研究・ランダム化トライアル結果から、対照化トライアルで、n-3脂肪酸の防御効果のエビデンスが示された。心筋梗塞既往患者での、海産物n--3脂肪酸EPA・DHAと植物由来ALA(αリノレイン酸)の心血管イベント率への影響を検討

結論では、心筋梗塞既往、state-of-the-art降圧、抗血栓、脂質補正治療を受けてる患者では、少量のEPA-DHA、ALAサプリメント補給では有意に、主要心血管イベント率を減少させず。 (Funded by the Netherlands Heart Foundation and others; ClinicalTrials.gov number, NCT00127452.)

n–3 Fatty Acids and Cardiovascular Events after Myocardial Infarction

Daan Kromhout, M.P.H., Ph.D., Erik J. Giltay, M.D., Ph.D., and Johanna M. Geleijnse, Ph.D. for the Alpha Omega Trial Group

N Engl. J Med. August 29, 2010 (10.1056/NEJMoa1003603)


多施設二重盲検プラセボ対照化トライアルにおいて、ランダムに4837名の患者、60-80歳(78%男性)で、心筋梗塞、state-of-the-art降圧、抗血栓、脂質補正治療を受けている患者を、4つのトライアルマーガリン40ヶ月投与にわりつけ
マーガリンは、EPA・DHA(目標 400mg)、ALA(2g)、EPA・DHA・ALA、プラセボ
プライマリエンドポイントは、主要心血管イベント、致死的・非致死的心血管イベント・心臓インターベンション組み合わせ
データはITT原則で解析、Cox比例ハザードモデル使用

平均1日18.8gのマーガリン使用で、EPA 226mg/DHA150mg、ALA 1.9g、あるいは両方というactive群消費量

フォローアップ期間中、主要心血管イベント率 671(13.9%)


EPA・DHA、ALAもプライマリエンドポイントを減少させず(ハザード比 EPA–DHA, 1.01; 95% 信頼区間 [CI], 0.87 to 1.17; P=0.93; ハザード比 ALA, 0.91; 95% CI, 0.78 to 1.05; P=0.20)


プラセボとEPA/DHA単独に比較して、ALA事前特異化女性サブグループでは、主要心血管イベント減少と関連は有意差近く(hazard ratio, 0.73; 95% CI, 0.51 to 1.03; P=0.07)



副事象イベント率は研究群で有意差なし


”EPA 226mg/DHA150mg”って量が少なすぎる・・・エパデール処方量に比べれば少なすぎ・・・日本の医者には奇異に見える設定量だが、サプリメントとして補給されているのでそんなものか


海産物由来と植物由来で、(n-3)を分ける・・・ってのは、

安定冠動脈疾患: ω3摂取はテロメア長短縮を防止する 2010-01-20
ビタミンD不足は心臓発作リスク増加のもと 2008-06-11


・・で記載してある。


エチル化EPAを、EPAと同等と考えられるかどうかも・・・EPA{エイコサペンタエン酸(イコサ. ペント酸)は、魚等の魚介類に含まれるEPA. をエチルエステル化という処理を行ったものであり、やはり、区別されるべきであろう。しかし、E-EPAは、2型糖尿病への効果(e.g. Diabetes Care May 1993 vol. 16 no. 5 683-688 )やメンタルヘルスへの効果など・・・興味深い薬剤である。

by internalmedicine | 2010-08-30 08:45 | 動脈硬化/循環器  

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