トライアスロン選手:持続耐久運動と抵抗運動の組み合わせで、心臓が対称的に大きくなる

なぜかradiologyらしい・・・http://radiology.rsna.org/ ・・・ 10月号らしいが、まだウェブでみられない。

トライアスロンの研究で、心臓により効果的に適応するトレーニングについての研究
ドイツの研究者 Michael M. Lell, M.D.( University of Erlangen-Nuremberg)

26名のプロの男性アスリート、平均年齢27.9歳、対してリクレーションとして週3時間を超えない運動のみの27名の対照(平均27.3歳)
トライアスロン選手はトップの国内・高裁的競技者で6年以上持続してトレーニングを受けている人たち


心臓MR画像にて、トライアスロン選手は左房、右室・左室が大きく、左室・右室はともに心臓の筋量・壁肥厚が大きい。
競技者による生理学的順応と、突然死の原因となる心筋症と区別されることが重要である。
心筋症においては4心房心室腔のサイズ、壁肥厚は非対称性で、心筋はポンプ機能が有効でない。
対して、アスリートのは左室・右室筋量、壁の厚さ、拡張、拡張機能ともバランスが保たれながらであり、トレーニングの特徴として反映される。
これらの順応は、enduranceとresistance componet両方を含む。動的、すなわち、耐久運動トレーニングは、ランニング、水泳を含む
ウェイトリフティングは静的、すなわち、抵抗運動である
サイクリングは、両運動形態を示す。
抵抗運動、耐久運動の一方の過剰なトレーニングは、一方だけの特異的な心臓適応を生じ、極端な耐用性運動は心臓突然死と関連するかも・・・と著者

対象群にくらべトライアスロン選手の安静時心拍は17程低く、心臓血流が多く、より、心機能を効率的にしているかがわかる。
より少ない力で、同様の負荷に耐えられることが判明した。


"Atrial and Ventricular Functional and Structural Adaptations of the Heart in Elite Triathletes Assessed with Cardiac MR Imaging." Collaborating with Dr. Lell were Michael Scharf, M.D., Matthias H. Brem, M.D., Matthias Wilhelm, M.D., U. Joseph Schoepf, M.D., and Michael Uder, M.D.



情報ソース:http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-08/rson-cra082410.php

スポーツマン心臓はすべて同じかと思っていた・・・

by internalmedicine | 2010-08-31 14:41 | 動脈硬化/循環器

 

<< 多発性硬化症:新規病変増加:シ... 安定アテローム血栓症およびリス... >>