2009H1N1は季節型比較:季節型比較で、肺炎、入院が特に多かったとはいえない

新型インフルエンザ2009H1N1は住民レベルでみても、季節型H1N1、H3N2に比べて目立った肺炎合併・入院も少ない。

Winsconsinのの郵便番号14地域の小児・成人インフルエンザの30日フォローアップ・能動的サーベイランス
CLINICIAN'S CORNER
Clinical Characteristics and 30-Day Outcomes for Influenza A 2009 (H1N1), 2008-2009 (H1N1), and 2007-2008 (H3N2) Infections

Edward A. Belongia, MD; Stephanie A. Irving, MHS; Stephen C. Waring, DVM, PhD; Laura A. Coleman, PhD; Jennifer K. Meece, PhD; Mary Vandermause, BSMT; Stephen Lindstrom, PhD; Debra Kempf, BSN; David K. Shay, MD, MPH

JAMA. 2010;304(10):1091-1098. doi:10.1001/jama.2010.1277

2009 H1N1 545名、季節型H1N1  221名、H季節型H3N2 632名

被検感染者年齢中央値は、それぞれ、10、11、25歳 (P < .001)

小児において、30日内平均入院は2009H1N1 6/395(1.5%; 95% 信頼区間 [CI], 0.6%-3.1%)、季節型H1N1 5/135 (3.7%; 95% CI, 1.4%-8.0%)、H3N2 8/255(3.1%; 95% CI, 1.5%-5.9%)

成人において、入院は、2009H1N1 6/150 (4.0%; 95% CI, 1.6%-8.1%)、季節型H1N1 2/86 (2.3%; 95% CI, 0.3%-8.1%)、H3N2 17/377(4.5%; 95% CI, 2.7%-7.0%)

小児において、肺炎 2009H1N1 10名 (2.5%; 95% CI, 1.3%-4.5%)、季節型H1N1 2名(1.5%; 95% CI, 0.2%-5.2%)、H3N2 5名 (2.0%; 95% CI, 0.7%-4.3%)

成人において、、肺炎 2009H1N1  6 (4.0%; 95% CI, 1.6%-8.1%)、季節型H1N2 2 (2.3%; 95% CI, 0.3%-8.1%)、H3N2 4(1.1%; 95% CI, 0.3%-2.7%)





昨年のこの時期、インフルエンザのビルレンス、ホストへの影響度がわからない以上、新型インフルエンザも騒がざる得なかった。故に、国家的に対策したのは間違いではなかっただろう。

新型インフルエンザの本態がわかりかけている現時点において、昨年と同様の対応というのはいかがなものだろうか?昨年の騒ぎの教訓か、厚労省が一括管理しやすいようなシステムに変更している。医療機関側の選択肢は、ワクチンに対して、協力する・しないの二択のみ。わかりやすくていいと私は思っている。条件が合わなければ、協力しないという選択肢を勇気を持って選ぼうと思っている。

by internalmedicine | 2010-09-08 08:58 | インフルエンザ  

<< 小児肺炎球菌ワクチンにて血清型... 幼児期の夜間睡眠時間短縮とその... >>