hVISA:バンコマイシンheteroresistance

hVISA: MRSA infection with heteroresistance


バンコマイシンへの感受性減少したMRSA感染は、死亡率減少と関連する

50th annual Interscience Conference on Antimicrobial Agents and Chemotherapy in Boston でのスピーチ発表

http://www.eurekalert.org/pub_releases/2010-09/hfhs-hfh091010.php

http://www.sciencedaily.com/releases/2010/09/100912151556.htm


hVISA vs 非hVISA 19例同士の比較研究で、予後の悪さが示された。



hetero-resistance
http://jmm.sgmjournals.org/cgi/reprint/50/12/1018.pdf
正式な定義はないが、単一標本から、薬剤耐性・薬剤感受性の両populationが検出されることとされる。






マスコミを主体として、院内感染の特定の人物を同定しようという犯人捜しに懸命な日本。臨床の現場を知っている人なら、一般的に日和見感染はそのホストに問題があるというのはわかっているだろう。
今後病院側が過剰な対策を行えば、人的・物的コストはうなぎ登り、そのコスト効果のバランスを崩す。
逆に、商用第一主義のマスコミなら問題となった病院に張り込み、看護師・医師の手洗い不十分な瞬間を写真に撮り、一面にそれを載せつつ、私立医大と抗生剤メーカーとの癒着を印象づける接待の写真を掲載し、読者・国民に、”つくられた抗生剤耐性・・・その陰に医者と薬剤会社の癒着”などという報道をする。

まぁしばらくしたらそういう記事がでるだろう・・・そして、院内感染に関するホントの原因である、医療施策の問題は議論されず・・・特定の病院の怠慢がこういう耐性菌を作り上げた・・・ということで、表面上は一件落着・・・その間、また別の耐性菌が出現して、この騒ぎを繰り返す。



ところで、警察はなんの犯罪を求めて、早期に介入しているのだろうか ?・・・業務上過失致死を院内感染にまで広げるなら、ある程度重症の感染症を扱い医者はすべて豚箱の中へ・・・

こりゃ、命に関わりのない、あるいは少ない 診療科目へ、医者が移動するはずだ・・・政治が機能してたらこういうこともないだろうに・・・

by internalmedicine | 2010-09-13 09:06 | 感染症  

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