プライマリ・ケアにおけるライフスタイル介入のQOL及びコスト効果

ライフスタイル介入により、心血管リスク、糖尿病リスク減少させるが、長期的にQOLや医療リソース利用に関する報告は稀。
プライマリ・医療ケアベースのライフスタイル介入プログラムのQOL、コスト効果を3年にわたり検討。

Quality of Life and Cost-effectiveness of a 3-Year Trial of Lifestyle Intervention in Primary Health Care
Margareta K. Eriksson, PhD; Lars Hagberg, PhD; Lars Lindholm, PhD; Eva-Britt Malmgren-Olsson, PhD; Jonas Österlind, MD; Mats Eliasson, MD, PhD


Arch Intern Med. 2010;170(16):1470-1479. doi:10.1001/archinternmed.2010.301

【方法】151名の男女、18-65歳にて、心血管中等度・高度リスクをランダムにライフスタイル介入+標準ケア vs 標準ケア単独で比較。
介入は、supervised exercise sessionと食事カウンセリングを3ヶ月行い、3年定期的にグループミーティングを行うもの
QOLの変化は、EuroQol (5-dimensional EuroQol-5D [EQ-5D] 、 EuroQol-VAS [EQ-VAS])、 36-Item Short-Form Health Survey (SF-36)、 6-dimensional Short-Form 6D (SF-6D)で測定

医療経済評価は社会的観点からと治療全般から行い、コストユーティリティー解析は、QALY(Quality Adjusted Life Years:. 質調整生存年)獲得量、医療コスト節約を検討。
コスト効果は、net monetary benefit methodを利用。

【結果】3年間の群間差は、 EQ-VAS (P = .002), SF-6D (P = .01)、 SF-36 (P = .04) physical component summary で見られたが、 EQ-5D (P = .24) or SF-36 (P = .37) mental component summaryでは見られなかった。
患者あたりのネット節約$47
QALY利得あたりのコストは、節約分を計算しないなら、$1668 → $4813

QALY利得のための役割を果たす利害関係者閾値としてほぼ5万ドルならコスト効果確率は、89%から100%



コスト効果解析がまともになされている論文

日本の施策は、官僚や政治家の思いつきで決まるから、その真のコスト効果はわからないまま・・・しかも、総括もされないまま。

by internalmedicine | 2010-09-14 14:23 | 医療一般  

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