ADDICTトライアル:検診発見早期糖尿病例 強化治療 v 標準治療

なんだかよくわからん治験・・・血糖の強化治療というより、結果的には血圧、脂質コントロールの違いになってしまっている・・・本来は一応” lifestyle advice, prescription of aspirin and ACE-inhibitors, in addition to protocol-driven tight control of blood glucose, blood pressure and cholesterol”で、血糖コントロールも厳格化するはずだったのに、結果は、同等となっている。

訳のわからないトライアルとなったと私は解釈したが・・・血糖厳格化は絵に描いた餅となったプロトコール

ADDITION トライアルが、EASDで報告されたらしい
http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/EASD/22356
Gaede P, et al "EDEG-PCRD Symposium: Benefits of early intensive multifactorial therapy in type 2 diabetes" EASD 2010.


早期強化治療は適切であるが、糖尿病主要血管合併症減少は示せなかった

強化マネージメントにて、17%のリスク減少、但し、有意差無し(発生率 7.2% v 良質ルーチン治療 8.5%、ハザード比 0.83、P=0.12) 

ACCORD、 ADVANCE、 VA Diabetes Trial にて強化マネージメントにネガティブな結果があったため、疾患早期治療に、期待をもたれていた。

標準治療にくらべ極端に改善したわけではなく、対照群が良すぎるという・・・コメント

3057名(40-69歳)で検診発見のイギリス、オランダ、デンマークでの研究
・降圧治療 120/80以上ならACE阻害剤、v 135/85以上で開始
・脂質降下治療 135 mg/dL以上なら治療 v 174 mg/dL
・ターゲット血糖 糖化ヘモグロビン 6.5%以下


これを見ると、糖尿病コントロールというより、その他の合併症管理

by internalmedicine | 2010-09-24 16:24 | 糖尿病・肥満  

<< 混乱ぎみの”糖尿病の新診断基準” 禁煙治療:軽症・中等症COPD... >>