変形性関節症:ヒト神経成長因子モノクローナル抗体 tanezumabの効果

ずいぶん高い変形節関節症の治療薬になりそうだけど・・・あとは問題は、手術療法などとの対比、功利的効果の検討などだろう。

受傷および炎症組織の神経成長因子の発現増加により、疼痛増加をもたらす。
神経成長因子結合・阻害するヒト化モノクローナル抗体 tanezumabの安全性と鎮痛効果を確認のための検討で、第三相試験

Tanezumab for the Treatment of Pain from Osteoarthritis of the Knee
N Engl. J Med. September 29, 2010 (10.1056/NEJMoa0901510)

450名の変形性膝関節症患者をプラセボと tanezumab (投与量10, 25, 50, 100, 200 μg per kilogram of body weight) ランダム割り付け、day 1、56投与

疼痛、 拘縮、 身体機能と安全性評価

1-16週平均で、ベースラインより歩行時膝痛は  tanezumab 45%~62%の平均減少 vs プラセボ 22% (P<0.001)

Tanezumabは、プラセボ比較で
・ patients' global assessment measure による改善効果:tanezumab 29-47% vs プラセボ 19%  P≤0.001

・OMERACT–OARSI criteriaによる反応率:tanezumab 74-93% vs プラセボ 44% P<0.001

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・副事象率 :tanezumab 68% vs プラセボ 55%
最も多い副事象は、頭痛 9%、上気道感染 7%、paresthesia 7%

by internalmedicine | 2010-09-30 08:54 | 運動系  

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