慢性C型肝炎患者におけるスタチン使用
2010年 09月 30日
以下の記述を見ると、NCEP-ATP IIIでは肝疾患そのものが禁忌となっているようだ。
C型肝炎患者は心血管リスクそのものが増加している。しかし、NCEP-ATP IIIではスタチンの安全性に関して絶対的禁忌として活動性・慢性肝疾患がリストに挙がっている。
一般住民でのスタチンの安全性に関する文献は少ない、しかし、臨床的にはC型肝炎患者でのスタチン使用者と非使用者の肝毒性の証拠やアミノトランスフェラーゼの差は報告されて名い。
安全性データの不足故、そして、薬剤代謝が重度に傷害されている以上、スタチンの進行期終末期肝障害での使用は避けなければならない。
スタチン治療は、慢性、安定期C型肝炎の患者では、心血管疾患リスクや心血管イベント既往の場合は使用可能であろう。
Use of Statins in Patients with Chronic Hepatitis C
Southern Medical Journal:October 2010 - Volume 103 - Issue 10 - pp 1018-1024
この記述では範囲外なのだろうが、非アルコール性脂肪性肝炎の時にスタチン使用できないというお馬鹿な仕様を残していることとなる・・・なんだか、メタボの時にも思ったが、NCEP-ATP IIIってお間抜け!
by internalmedicine | 2010-09-30 09:35 | 消化器