民主党と疑似科学的医学

民主党政権ってのは、問題となったホメオパチーに対する態度といい、横粂議員の「カイロプラクティックの国家資格化に取り組んでいく」といい、その科学性を吟味することなく、ポピュリズム的に医療・医学の世界をゆがませようとしている。
その端緒として、科学的検討を無視して、「脳脊髄液減少症」を医療機関にごり押しする長妻大臣(2010-04-13)の所行があった。

民主党というところは、幹部の学歴・資格からみて、科学に長けている集団と思っていたのだが、まったくの勘違いだったようだ。


カイロプラクティックは、traditional subluxation theorists・・・すなわち、 chiropractic vertebral subluxation complex 、椎体骨のゆがみがこの理論的モデルである。
しかしながら、疾患の原因や健康上の原因となるという主張であるが、これは、臨床的研究エビデンスにより支持されているものでない。

カイロプラクターの主張は、“in my experience” (私の経験では)、とか、 “the patient likes it”(患者が望んだから)・・・という 施行側の事情に沿ったやり方でだけ行われている。

http://www.sciencebasedmedicine.org/?p=5339



”Subluxation theory"
“vertebral subluxation complex,” which “embraces the holistic nature of the human body, including health, well-being, and the doctor/patient relationship as well as the changes in nerve, muscle, connective, and vascular tissues which are understood to accompany the kinesiologic aberrations of spinal articulations.”(Rosner A. The Role of Subluxation in Chiropractic. Des Moines, IA: Foundation for Chiropractic Education and Research; 1997.)


これが、カイロプラクターたちの根幹なのである。

だが、カイロプラクター側もエビデンスが少ないと認めており、ドグマごり押しのカイロプラクティスの問題点を自制する主張も出現してきている。
Subluxation syndromeは、実験的証拠の少ない、検証可能な、理論的構成因子である。
Debate Subluxation: dogma or science? Chiropractic & Osteopathy 2005, 13:17doi:10.1186/1746-1340-13-17


まじめな検証的立場をとるカイロプラクターたちは、その実証性のなさを、認めている

そのようのものを、資格化したり、ましてや、皆保険の普及対象にすると最初から決めつけているなんて、まだ駆け出しの議員とはいえ、アホすぎる。
日本のカイロプラクターの主張だけ聞いて、原文やドグマなどをよまないってのが、真の「ガラパゴス」状態・・・と書こうと思ったが、「ガラパゴス」の島生物じたいは独自の発達を遂げている。

横粂は、マスコミに関与したせいで、思考能力が退化し、ポピュリズム迎合思考のみが独自発達してるのでは・・・

by internalmedicine | 2010-10-04 15:00 | 医療一般  

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