メディアバイオレンス:繰り返し暴力的ビデオ視聴による情緒反応鈍化を示すfMRI研究結果
2010年 10月 19日
青少年は、暴力傾向のあるテレビ番組やムービー視聴に娯楽時間のかなりの部分を過ごす。しかし、暴力的なメディア上の幅や暴力の程度が、脳の機能にどれほど影響するかは不明であった。 健康青少年において、メディアバイオレンスと結びつけて、skin conductance response、脳の活動性、脳機能を研究。
、様々な程度の攻撃的行動をしめすビデオを繰りかえし視聴し、イベント関連fMRIを検査。
結果、より攻撃的なビデオほど攻撃性、desensitizationを示すskin conductance responseの、downwardの線形純化を示すことを見いだした。
left lateral orbitofrontal cortex (lOFC)、右楔前部、両側下頭頂小葉をふくむ前頭葉側頭葉ネットワークのadaptationが明らかになり、やはりより暴力的ビデオに対する下方線形順応・鈍化が見られた。
Granger causality mapping analysisにより、 left lOFC減衰、これは、暴力的メディア視聴中の活動性亢進は側頭葉からのインプットにより作動するが、時とともに減衰し、より暴力的ビデオでさらに減衰。
Fronto-parietal regulation of media violence exposure in adolescents: a multi-method study
Oxford journal Social Cognitive and Affective Neuroscience Oct. 19.
日本の報道自由度は、中国を笑えない・・・記者クラブだけではなくて、マスコミ利権・過剰な著作権利権などの問題にも偏った報道が続く。
メディアバイオレンスに関しては、医療関係者・教育関係者がまともにこの問題を取り合わないことも問題。米国ではほぼすべてのまともな学会はステートメントを発している。
メディアバイオレンスのレビューとガイドライン Lancet 2005-02-20
メディア・バイオレンス:CDC専門委員会発表分 2007-11-30
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by internalmedicine | 2010-10-19 14:53 | メディア問題