重度敗血症はその後の認知機能・身体機能障害を増加させ長年持続する
2010年 10月 27日
高齢住民国家・長軸研究で、重度敗血症エピソードは独立して新規・持続認知機能障害・機能障害に影響を及ぼすことがわかった。
Long-term Cognitive Impairment and Functional Disability Among Survivors of Severe Sepsis
Theodore J. Iwashyna, MD, PhD; E. Wesley Ely, MD, MPH; Dylan M. Smith, PhD; Kenneth M. Langa, MD, PhD
JAMA. 2010;304(16):1787-1794. doi:10.1001/jama.2010.1553
生存者入院時平均年齢は76.9歳。
重度敗血症生存者で、中等度から重度認知機能障害は10.6%増加、 多変量解析にて odds ratio (OR) 3.34 (95%信頼区間 [CI], 1.53-7.25)
新規機能障害率に関して、敗血症前に障害がなかったヒトのうち、新たな障害は平均1.57 (95% CI, 0.99-2.15); 破傷前に軽度から中等度障害ありの場合、1.50 (95% CI, 0.87-2.12)
対照として、非敗血症一般入院は中等度から重度認知障害に関連無し (OR, 1.15; 95% CI, 0.80-1.67; P for difference vs sepsis = .01)、そして新規障害発生は少ない (入院前障害なしでは平均 , 0.48; 95% CI, 0.39-0.57; P for difference vs sepsis <.001 、軽度から重度障害ありでは平均, 0.43; 95% CI, 0.23-0.63; P for difference = .001)
認知・身体機能低下は最低8年継続する。
by internalmedicine | 2010-10-27 08:58 | 集中・救急医療