市中レジオネラ肺炎マネージメント:

文中には、ドイツの研究では、レジオネラは外来・入院患者の市中肺炎としてもっとも多い原因とVonbaumらがのべ、CAPの3.8%に及ぶと・・・結語には3大重篤肺炎病原体と表現。肺炎球菌と レジオネラはほぼ同等の致死的肺炎としては影響を持ち、黄色ぶどう球菌は騒がれるがレジオネラ肺炎のそれよりはインパクトが少ないと・・・。

レジオネラの症例は、集団発生、孤立例ともに生じ、Pontiac熱やレジオネラ肺炎を生じる。前者は自己完結的・非致命的なことが多い。季節変動は少ないが、夏期から秋のはじめまでが増加傾向にある。
65歳以上、男性、腫瘍・慢性肺疾患・肝疾患・腎疾患・脳血管疾患・心疾患・ステロイド・免疫抑制剤使用例が多い。長期施設入居者でもリスク。


フルフリーテキスト

Management of Community-Acquired Legionella Pneumonia
Clinical Geriatrics Volume 18 - Issue 9 - October 2010 36-40


尿中迅速抗原は感度80%、特異度95%超で検査としてかなり優秀だと思うが、治療判定には使えない。
Blázquez らは、この検査は実は感度  47.7% (141/295 cases)であると述べている。重症例で感度は高く、軽症例では感度は低い。軽症例は見逃しがおおいのではないかと・・・


循環風呂や温泉施設での集団発生が問題になっていたが、最近、話題を聞かない。重篤肺炎では必ず、レジオネラを念頭に検査しておくことが大事であろう。

by internalmedicine | 2010-11-02 09:35 | 呼吸器系  

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