市中レジオネラ肺炎マネージメント:
2010年 11月 02日
レジオネラの症例は、集団発生、孤立例ともに生じ、Pontiac熱やレジオネラ肺炎を生じる。前者は自己完結的・非致命的なことが多い。季節変動は少ないが、夏期から秋のはじめまでが増加傾向にある。
65歳以上、男性、腫瘍・慢性肺疾患・肝疾患・腎疾患・脳血管疾患・心疾患・ステロイド・免疫抑制剤使用例が多い。長期施設入居者でもリスク。
フルフリーテキスト
Management of Community-Acquired Legionella Pneumonia
Clinical Geriatrics Volume 18 - Issue 9 - October 2010 36-40
尿中迅速抗原は感度80%、特異度95%超で検査としてかなり優秀だと思うが、治療判定には使えない。
Blázquez らは、この検査は実は感度 47.7% (141/295 cases)であると述べている。重症例で感度は高く、軽症例では感度は低い。軽症例は見逃しがおおいのではないかと・・・
循環風呂や温泉施設での集団発生が問題になっていたが、最近、話題を聞かない。重篤肺炎では必ず、レジオネラを念頭に検査しておくことが大事であろう。
by internalmedicine | 2010-11-02 09:35 | 呼吸器系