”ACSアスピリンパラドックス”:発症前アスピリン服用による急性冠症候群アウトカム悪化

“aspirin paradox”って、多様的意味合いで使われてる。私らが研修医の頃は血小板機能低下とトロンボキサン機能の話そのものがパラドクスと表現されていたと記憶しているが・・・

他に、
Aspirin has been shown to be beneficial in improving post-MI survival and improving graft patency, but other studies suggest that it has detrimental effects in patients who require on-pump CABG causing increased postoperative blood loss. http://www.library.nhs.uk/theatres/ViewResource.aspx?resID=251533

心筋梗塞後は生存率を改善し、グラフト開存性を保つが、on-pump CABGでは術後術後出血量増加させるということを意味したり・・・


今回は、”アスピリン事前服用者の急性冠症候群の死亡率は、非服用者と比べ死亡率を減少させない”どころか、合併症を増やすという話。

TIMI Study Groupによる、JACC10月15日号
Prior Aspirin Use and Outcomes in Acute Coronary Syndromes
J Am Coll Cardiol, 2010; 56:1376-1385, doi:10.1016/j.jacc.2010.06.028


これによると、ACS発症者への事前アスピリン服用が、アウトカム悪化にリンクする理由は
・アスピリン抵抗による減少
・アスピリン服用が高リスク状態のマーカーとなっている
という2つの説明がなされた。

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さて、どう議論される・・・

by internalmedicine | 2010-11-03 11:43 | 動脈硬化/循環器  

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