ACCP年次総会:COPD患者対象バレニクリン禁煙薬物治療ランダム化対照試験

禁煙習慣を有するCOPD患者対象ということで、禁煙治療としてはかなり難しい対象者たちなので、このような成績なのだろう。
禁煙治療者のモチベーションが上がっていることもあり、最近、禁煙成功率が高まってるって実感してるのだが・・・

バレニクリン服用第9-12週治療期間において、42.3%が禁煙維持、プラセボは8.8% (P<0.001)
ACCP年次総会での報告

また、セカンダリアウトカムとしての、9-52週後の禁煙維持 (18.6% versus 5.6%, P<0.001)も増加されていた。

Tashkin D, et al "Efficacy and safety of varenicline for smoking cessation in patients with mild to moderate chronic obstructive pulmonary disease (COPD)" CHEST 2009; Abstract 450.

http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/CHEST/16810



対象者は、気管支拡張剤使用後FEV1/FVC<70%、FEV予測値 50%以下の軽症から中等症COPD患者をバレニクリン1mg×2 12週間、実薬 248名、プラセボ薬 251名で比較したもの

結果まで40週間フォロー



自ら禁煙を希望して禁煙外来受診する患者と、一般外来のCOPD患者、COPD発症してしまったニコチン依存症者・・・同一に禁煙成功率を比較するわけにはいくまい。

by internalmedicine | 2010-11-04 08:43 | 喫煙禁煙  

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