COPD:indacaterol vs salmeterol比較 12週時点では前者が優れる・・・

まぁ、いづれにしても、臨床的アウトカムではないから、循環器系のトライアルだとしたら、ほとんど、影響のない報告なのだが、呼吸器系トライアルはまだそこまだ行き着いてない。そもそも、プライマリアウトカムは、拡張剤効果比較より、臨床的効果としての運動耐容能やQOL比較が本筋だと思う・・・なんだか、アウトカム設定が変。

・・・と、愚痴りながら

12週後ではIndacaterolは治療効果としてsalmeterolより優れているようだ。しかし、26週という長期的な視点からみれば、salmeterolに比較してさほど優位性はなさそうだ。

INLIGHT-2研究:randomized, double-blind, placebo-controlled trial that compared once-daily treatment with 150 mcg of indacaterol, twice-daily treatment with 50 mcg of salmeterol, and placebo.

http://www.medpagetoday.com/MeetingCoverage/CHEST/16823

対象者:平均年齢 63.5
アルブテロール後FEV1は予測値の53.4%、FEV1/FVC 53%
約 25%が女性
プライマリエンドポイント:24時間拡張剤使用後FEV1(12週治療後)

St. George's Respiratory Questionnaireによる健康状態評価は、indacaterolは、salmeterol比較で、12週後改善 (P<0.001)で、臨床的有意差として存在で、プラセボ比較で6.3(著者らは、4ポイント以上で意味があると主張)。indacaterolは、2.1ポイント salmeterolより高値のスコア(P<0.05)
26週にて、健康状態はプラセボより有意なまま持続 (5 points, P<0.001)だったが、salmeterolとは有意差なし

12、26週後、indacaterolもsalmeterolも、プラセボより呼吸苦改善 (P<0.001)。12週後はIndacatrolはsalmeterolより改善する(P=0.015)が、26週まで持続せず

積極的治療療法ともプラセボ比較よりalbuterol rescue必要日数比率減少 (60% with indacaterol and 55% with salmeterol versus 42% with placebo, P<0.001 for both)
Indacaterolの方がsalmeterolよりこの点は優れていた(P<0.05)

indacaterolの方が副事象が多い(indacaterol (51.2%) vs salmeterol (46%) or placebo (47%))。多い副事象は、COPD急性増悪 (18%, 15%, and 19%, respectively)とnasopharyngitis (7%, 9%, and 6%, respectively)


COPD: 1日1回持続型β-2作動薬 indacaterol vs tiotropiumとの比較 2010-07-16


関連:
・Kornmann O, et al "Once-daily indacaterol provides superior bronchodilation, health status, and clinical outcomes compared with salmeterol in patients with chronic obstructive pulmonary disease (COPD): a 26-week placebo-controlled study" CHEST 2009; Abstract 452.


喘息に関する、”シンビコート vs アドエア”に関しても、より時間単位の短い短期効果に、話題が集中するが、長期的管理という面ではどうなのだろう。

by internalmedicine | 2010-11-04 09:22 | 呼吸器系  

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