ビタミンEは出血性卒中を22%増加させ、虚血性卒中を10%減少させる。

メタアナリシスによる検討:出血性卒中に対してリスクを、虚血性卒中に対してベネフィットが明らかとなった。

Effects of vitamin E on stroke subtypes: meta-analysis of randomised controlled trials
BMJ 2010; 341:c5702 doi: 10.1136/bmj.c5702 (Published 4 November 2010)
Cite this as: BMJ 2010; 341:c5702


ビタミンEの相対リスク:総卒中



ビタミンEの相対リスク:出血性卒中



ビタミンEの相対リスク:虚血性卒中




ビタミンEはCOPD非アルコール性脂肪性肝炎などに関して有益性が報告されているが、寿命減少作用なども報告されてきて、当方のブログでは以前から取り上げている

例:高用量ビタミンEは寿命を短くする 続編 2004-11-17

わたしなどは脳神経内科・脳外科からビタミンE製剤を駆逐されるべきと・・・以前から主張しているのだが・・・

ビタミン・・・というと、有害性の話題は無視され、有益性の話だけがはびこる。ブログなんて、ビタミンというタームで、サプリメント業者の宣伝が現れる。おそらくこの記載にもやたらと宣伝がくっついてきているだろう。

by internalmedicine | 2010-11-06 08:25 | ビタミン  

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