A型肝炎ワクチン:米国A型肝炎の疫学調査:高リスクあきらかに

米国のA型肝炎の2005-2007年の調査

小児ワクチン継続に加え、旅行者へのワクチン接種により、頻度が10万対1.3(range by site, 0.7-2.3)となり減少していることがわかった。
53.4T が男性で、42.4%が白人、15-39歳が44.7%、都市部在住が91.4%


リスク要素として、外国旅行 (45.8%)、症例とのコンタクト(14.8%)、託児所雇用者・託児所児童 (7.6%)、食事・水系感染源流行期間暴露 (7.2%)、不法ドラッグ使用 (4.3%)、男性同性愛行為 (MSM) (3.9%)



The Evolving Epidemiology of Hepatitis A in the United States

Incidence and Molecular Epidemiology From Population-Based Surveillance, 2005-2007


Arch Intern Med. 2010;170(20):1811-1818. doi:10.1001/archinternmed.2010.401



文中からわかるとおり、米国のA型肝炎定期接種化の影響をみたもの。

感染率の高い地域への旅行はもちろんだろうが、日本でも、都市部や託児所などヒトとのコンタクトの多い人は高リスクに成るかどうか考慮が必要であろう。

by internalmedicine | 2010-11-09 08:32 | 感染症

 

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