女性:フルクトース(果物を含む)は痛風リスクである
2010年 11月 11日
ソース:http://www.sciencedaily.com/releases/2010/11/101110091104.htm
男性においては、フルクトースと痛風の関係は知られていた(BMJ 2008; 336 : 309)
Nurses' Health Study, a U.S. (prospective cohort study spanning 22 years (1984-2006))からのデータで、78906名のもともと痛風既往のない対象者で、飲料・フルクトース内容を調査
フォローアップ22年間にて、778名のACRクライテリア合致の痛風発症
糖甘味料添加ソーダ摂取増加ほど痛風リスク増加
月1サービング未満の飲料比較して、1日1サービングでは74%痛風リスク増加
2サービング以上では、2.4倍
ソフトドリンク自体では痛風リスクと相関せず
故に、フルクトール含量が主犯として疑わしい
オレンジジュースも同様に痛風リスク増加と相関。オレンジジュースグラス1杯未満に比べ、1日1サービングの時は41%痛風リスク増加。2サービング以上では2.4倍。
フルクトース摂取、5分位比較で、最高・最低比較で62%の痛風リスク増加
女性において、痛風の相対リスクは、フルクトース豊富な飲料量と相関する、女性における痛風頻度が元々少ないので大きな影響を与えないのではないかと著者ら。
タダでさえ、少ない日本のフルーツ摂取量、フルーツ自体健康に様々な有益性のあると考えられるので、一般的な食事の注意にはさほどインパクトはないだろう。ただ、痛風リスクの高い女性では注意・指導が必要だろう。
ただ、フルクトースには、インスリン抵抗性悪化、IGT、高インスリン血症、高TG血症、高血圧との関連が示唆されている(American Journal of Clinical Nutrition, Vol. 76, No. 5, 911-922, November 2002)。
by internalmedicine | 2010-11-11 09:23 | ビタミン