がんのニュース:3分の2は理解出来ない言葉!
2010年 11月 11日
たとえば、がんのニュースにより、一般には、情報の混乱が待ち構えている。そういう状況においては、詐欺商売や偏った情報が市井に固着する危険がある。
Google News, Yahoo! News, CNN.com, MSNBC.com・・・といった情報源で、特定の未知の用語(ワードやフレーズ)を含む確率は、がんのニュースの3分の2までしめたという報告。
未知の用語の調査は、特異的メッセージ性のある特性を補足するスキームを開発し評価したもので、情報保有の多寡を評価できる方法で評価した。
Presented: Nov. 15, National Communication Association Annual Convention, San Francisco, Calif.
Researchers Find Cancer News May Contribute To Confusion About Cancer
http://news.ncsu.edu/releases/wmshurleykosenkocancer/
上記のような学術的ニュースでさえ、一般には正しく理解されない。
新しいタームがニュースに出現したとき、人は批判できず、受け入れてしまう危険性がある。
古くは、”エンプティー・カロリー”の愚(栄養学の教科書にまでこの間違いが記載されている)から”デトックス”や”パワーリハ”などの非常に科学性に乏しいももそうやって・・・
読者としての防御手段は、新しい用語や概念・対象物に関して、そのたび、正しく、その意味合いを理解するしかない。そして、誤って理解している人を見た場合は、たび毎に修正を求めるしかないのだろう。
日本でも、新聞、ウェブで、新しい情報があふれている。上記ウェブは医療/医学は独立したセクションで扱われているが、日本の大多数は、生活やら国内一般のセクションに存在する。そして、新聞社やテレビメディアがただ単に有名だからという理由だけで、あきらかな専門外なのに、解説させている。米国のメディアを見る限りそういうアホなことはしてない。
がんもだけど、遺伝子関係が非常に危ういと思う
http://www8.cao.go.jp/cstp/tyousakai/life/haihu57/slide.pdf
・・・無知を自覚してないコンシューマたちは、小賢しい金儲け主義者たちの格好の餌
by internalmedicine | 2010-11-11 10:21 | がん