カナダ:CKD検診にコスト効果なし

愚劣官公庁”厚労省”は官庁・公務員利益誘導型メタボ推奨のため、”CKD”を無視・軽視してた。さすがに、最近CKDの認識も浸透してきたようで、こんどはメタボ検診にくっつける形で、検証なく、導入が進んでいる。

日本の厚労省の愚かな検診政策はまともに、科学的に、コスト効果をけんとうしてないことであり、官僚どもの思いつき施策だらけである。

カナダでの検討であるが、漫然たるCKD検診はコスト効果的でないことが判明した。

悪官僚や馬鹿政治家には”蛙の面にしょんべん”だろうが・・・ほんとに仕分けすべきは、メタボ検診・CKD検診だろう。

Population based screening for chronic kidney disease: cost effectiveness study
BMJ 341:doi:10.1136/bmj.c5869 (Published 8 November 2010)


CKD検診が、cost effectiveかどうかの検討

Canadian healthcare systemの研究で、5年フォローアップ
対象者は、CKD指摘なし

主要アウトカム測定は、Lifetime costs、 end stage renal disease, quality adjusted life years (QALYs) gained, incremental cost per QALY gained


検診なし群に比べ、住民ベースのCKDスクリーニングによる増加コストは463カナダドル($C) (Canadian dollars in 2009; equivalent to about £275, €308, US $382) 、患者あたり gainは0.0044 QALYs、QALYあたりのコスト $C104 900

10万名のコホートにおいて、CKD検診による生涯ESRD発症減少数として 675 から 657が想定できる。

糖尿病有無に分けたサブグループで、獲得QALYあたりのコストは、それぞれ$C22 600 、 $C572 000

糖尿病群10万住民コホートで、検診により、ESRD発症患者数は生涯において、1796-1741名

糖尿病なしの高血圧有無サブグループでは、獲得QALYあたりのコストは、それぞれ $C334 000 、 $C1 411 100

結論としては、CKDの住民検診は、全体的、高血圧、老人群において、コスト効果的でない。
積極的に糖尿病群を目標としたスクリーニングは、QALYあたりのコストに関して、公的量システムにおいて導入された一般のほかの介入と同等

by internalmedicine | 2010-11-19 09:07 | くそ役人  

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