ノロウィルス・ワクチン

感染性胃腸炎がはやっている。幸い、重症例はまだみてないが・・・例年のごとく・・・

そういえば、ノロウィルス・ワクチンってどうなってたっけ? ・・・毎年の疾患の広がりと影響を見ると、製薬メーカー側からはかなりのビッグビジネスのような気がするのだが・・・

まだ、最初のワクチンですら、pIということで・・・国内メーカーも

初めての臨床トライアルは、LigoCyte Pharmaceuticals, Inc.VLP(dry powder formulation containing virus-like particle)sを構成するドライパウダーで、norovirus capsidの構造を保つ製剤である。 これは、予備的トライアルという状況で まだ phase 1/2という状況で、ボランティア対象で行われた結果が発表されていたようだ。

90名の健康成人(18-50歳)を対象に、二重盲検にて2回3週に分けて投与。2回目投与の3週後、生ノロウィルスを飲まされ、4日間ナーシングユニットに留め置かれる。
ノロウィルス感染症状に対して、47%の軽症例を含む有効性(P=0.006)で、感染に対する効果は26% (P=.046)。研究そのものは、77名が完遂。
ワクチンにより69%-37%まで減少させ、重症度を有意に減少させた (P=.011)と公式に発表。

ソース:プレス・リリース
Positive Results From LigoCyte's Norovirus Vaccine Challenge Study Presented at IDSA Annual Meeting
http://www.prnewswire.com/news-releases/positive-results-from-ligocytes-norovirus-vaccine-challenge-study-presented-at-idsa-annual-meeting-105668228.htm




与党が変わろうと、厚労省あほ役人たちは健在のままなので・・・検査キットは存在するが、健保適応なし・・・自己主張の強い患者さんたちと医療機関の軋轢を最も多く生む可能性のある現状
医師:「感染性腸炎っぽいですね」
患者:「なんの感染ですか?」
医師:「まぁ、ノロウィルス感染がはやってるというし・・・それでしょうね」
患者:「調べなくていいんですか?」
医師:「方法はあるんですが・・・」
患者:「なら、しらべろよ!」
医師:「健保適応外ですし・・・自己負担が発生したり、混合診療とされて・・・馬鹿官僚やますゴミから詐欺のごとくいわれますし・・・、そもそも、診断確定しても特異的治療法もありませんし・・・」
患者:「ごちゃごちゃ言わずに、無料で調べろよ」
医師:「やだ」
患者:「ぷんぷん・・・、患者には知る権利があるだろ、乱診乱療で勝手に診断したと・・・馬鹿役人やますゴミに訴えてやる・・・」
医師:「・・・(また、いつものパターンか・・・)」

こういう、いつもの診療風景が、日本全国各地で、繰り広げられるのである・・・


e.g. クイックナビTM - ノロ 感度・特異度:http://rockymuku.sakura.ne.jp/kannsennsyouka/norouirusuzinnsokusinndannkitto.pdf

by internalmedicine | 2010-11-27 08:45 | 感染症

 

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