国策・後発促進で、薬剤耐性促進の日本の現状

キノロンの作用機序を考えれば、わかることなのに、なぜか、クラビットは従来1日2-3回投与で、Cmax十分でない状況に日本国中を放置していた。諸外国で普通の1日1回投与が高用量投与として認可されたのはつい最近。

だが、後発品促進の裏で、クラビット後発品は高用量投与認可されてない・・・という現実。

これにより、どのようなことが生じているか!

後発品は、”1回100mgを1日2~3回経口投与”のみ認可 vs 先発品は 500mg 1回投与
 ↓
後発品ではMutation Prevention Concentration (MPC) を超えない血液・体内濃度環境に置かれる
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キノロン全体の共通する耐性メカニズムを促進する環境

すなわち、クラビットの後発認可は、日本中の薬剤耐性を増加させている



ParC変異が出現すると、一気に劇的にすべてのフルオロキノロン系耐性が広がる
Mutant Prevention Concentrations for Single-Step Fluoroquinolone-Resistant Mutants of Wild-Type, Efflux-Positive, or ParC or GyrA Mutation-Containing Streptococcus pneumoniae Isolates
Antimicrobial Agents and Chemotherapy, October 2004, p. 3954-3958, Vol. 48, No. 10


馬鹿の一つ覚えの後発促進のため、日本人の健康に害をあたえているこの現実

厚労省・財務省・総務省・・・のアホ役人たちのせいで・・・抗生剤耐性を日本中作り上げて、世界にばらまくこの愚作、それを指摘しようとしない、感染症の専門家たち、製薬会社・・・

愚劣きわまりない、薬事の実情


”数字を読まない(SY)、現場をみない(GM)、空気しか読まない(KY)人たち”が作り上げた薬事愚政

by internalmedicine | 2010-11-30 10:41 | くそ役人  

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