健康食品誇大広告の業者公表へ 消費者庁
2010年 12月 01日
健康食品誇大広告の業者公表へ 消費者庁
「がんに効くといわれている」「3カ月間で○○キロやせる」など根拠に乏しい誇大な広告をしている健康食品について、消費者庁は1日、健康増進法に違反していると判断した場合、業者名を公表する方針を明らかにした。
健康増進法は、食品の広告で著しく事実に反したり、消費者に誤認させたりする表示を禁止。薬事法も、健康食品に医薬品の効果があるとうたうことを禁じている。
消費者庁は6月以降、インターネットで誇大広告をしている健康食品の販売業者約300社に改善を求めてきた。健康増進法は誇大広告があった場合、勧告することができることになっており、この規定の適用を強化し、改善しない業者には勧告をした上で名前を公表する。
国民生活センターによると、健康食品に関する相談は年間約1万5千件寄せられているという。
2010/12/01 13:43 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201012/CN2010120101000442.html
「誰でも必ず激ヤセ」「医者に行かずともガンが治る!」といった誇大な表現を使った広告で健康食品を売っている業者に対し、消費者庁は1日、改善指導に従わない場合は、業者名を公表する方針を明らかにした。健康食品をめぐる消費者トラブルが後を絶たないことから、健康増進法に基づいた行政処分を徹底する。
消費者庁は今年6~8月にインターネット上の健康食品の広告について実態調査をし、誇大広告などを出している約300業者に「消費者を誤認させる恐れがある」として改善を求めた。12月から改善をしたかどうかの確認作業を進め、改善に応じない業者には、健康増進法に基づく勧告・業者名公表を検討する。
健康増進法は2003年の改正で、健康に絡む効果について虚偽・誇大な広告を禁じたが、これまで厚生労働省や消費者庁の人手不足などもあって、勧告などの行政処分を発動していなかった。
国民生活センターによると、2009年度は全国で約1万3千件の健康食品をめぐる苦情・相談が寄せられた。04~08年度も1万5千~1万7千件で推移し、うち「消化器に障害が出た」「皮膚に異常」など、実際に健康被害が出たとの申し出も462~742件寄せられた。
http://www.asahi.com/health/news/TKY201012010182.html
「健康食品」に係る虚偽・誇大広告等の禁止
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/hokenkinou/hyouziseido-4.html
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/hokenkinou/dl/hyouziseido-4a.pdf
健康の保持増進効果等の虚偽・誇大広告等の表示の禁止(健康増進法第32条の2、3)関係
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/hokenkinou/7.html
by internalmedicine | 2010-12-01 14:05 | メディア問題