商業性喘息:アトピー性・非アトピー性、低分子・高分子喘息原因物質の関係

アトピー性喘息の定義:IgE(100 U/ml以上)、Phadiatop陽性(0.35 Pharmacia arbitary unit/L)
Asthmogen職業曝露を喘息特異的職業曝露matrixで評価

高分子喘息原因物質・職業性暴露はアトピー性喘息に、低分子喘息原因物質は非アトピー性喘息で関連し、農業ではアトピー・非アトピー性喘息とも関連。肺機能低下は高リスク群で多い。

なんだかまとまらない結論だが、高分子・低分子asthmogen、アトピー性・非アトピー性喘息と分けることに意味ある報告なのだろう。

Risks of Exposure to Occupational Asthmogens in Atopic and Nonatopic Asthma: A Case-Control Study in Taiwan
Am. J. Respir. Crit. Care Med. 2010; 182: 1369-1376.


アトピー性喘息と高分子量asthmogen暴露の有意な相関  (補正オッズ比 [AOR], 4.0; 95% 信頼区間 [CI], 1.8–8.9)。

非アトピー性喘息は、職場の洗浄薬剤や金属感作物質を含む低分子量asthmogenと有意な相関 (AOR, 2.6; 95% CI, 1.6–4.3)。

農業はアトピー性・非アトピー性喘息療法と関連(AOR, 7.8; 95% CI, 2.8–21.8; and AOR, 4.1; 95% CI, 1.3–13.0)

喘息を有する現行職業患者において、高リスク群のFEV1/FVCは有意に非リスク群より低い (P = 0.026)




ユニキャップ ファディアトープ(添付文書):アトピー鑑別試験

Phadiatop(r)(Inhalant Atopy Screen)


成人喘息だと、正直、アトピー性、非アトピー性と分け、抗原を特定しても、多種抗原陽性だったり、治療方法に違いが無く、あまり、その意義が実感できなかった。ゾレア注適応に関して、前提となっているため、今改めてアトピー鑑別などアトピー性・非アトピー性と分ける意味が出てきたと実感しつつある今日この頃・・・

by internalmedicine | 2010-12-02 09:01 | 呼吸器系  

<< A. fumigatusに対す... 健康食品誇大広告の業者公表へ ... >>