飲酒は2型糖尿病患者の視力低下と関連する
2010年 12月 04日
ウィスコンシン大学ルーティングセンター(UW-FRC)が開発した糖尿病網膜症の病期分類法で、欧米では、糖尿病網膜症に関連する臨床研究に広く用いられている
解説
これによる2Stepのスコア悪化を、”悪化”と判断する
Association between alcohol consumption and diabetic retinopathy and visual acuity—the AdRem Study, 1130–1137 (2010)
Diabet. Med. 27
酒税2倍で、アルコール関連死亡35%減少、交通事故、性病、暴力、犯罪それぞれ減少 2010-10-29
平均フォローアップ5.5年で、2ステップ悪化は182名
網膜血管病変の存在は640名、視力低下は693名
中等度アルコール摂取は、無摂取比較、糖尿病網膜症の存在・発症と相関せず
しかし、視力低下高リスクとは相関するy (multivariable-adjusted OR 1.83; 95% CI 1.34–2.48; P < 0.001)
いままで、糖尿病による視力障害に関して、アルコールの存在意義は中立的なものであった。今後は、この悪化影響に関して、医療関係者たちはその負の影響を伝えなければならない。
アルコールが”エンプティー・カロリー”であると未だに指導している馬鹿が世の中に存在している(ホントは、栄養上意義のない空っぽのカロリーという意味)。
糖尿病における、アルコールの有害性は重く受け止められるべきであろう。
アルコールは百毒の害
アルコールは免疫系・創傷治癒・骨形成・HIV感染・・・・など悪影響をもたらす 2010-11-12
JTとアルコール関連会社はよく似ている、イメージ戦略・・・フレンチパラドックスなどを利用して、飲酒を正当化し、包括的害を過小評価し、ドラマなどで飲酒シーンを美化している。
民主党は、財務省・経団連のイエスマンと化したバカぞろいだから・・・まぁ無理だろうが、財政のためにも、飲酒税を大幅アップすべき・・・国民の健康を守るためにも・・・
アルコール美化番組が年末に続くが、背後のスポンサーに注意してテレビを見たら面白いことに気づく・・・季節。
by internalmedicine | 2010-12-04 08:58 | 環境問題