AHA/ASA脳卒中ガイドライン 2010
2010年 12月 06日
Goldstein LB, Bushnell CD, Adams RJ, et al. Guidelines for the primary prevention of stroke. A guideline for healthcare professionals from the American Heart Association/American Stroke Association. Stroke. 2010; DOI: 10.1161/STR.0b013e3181fcb238(pdf)
この文書のお偉いさんのコメント一部訳
http://www.theheart.org/article/1159557.do#bib_1
【ライフスタイル要素】 作成員会は新規・新興リスク要素、修正可能、修正不能を含めリスク総体を評価した。一次予防戦略の間で、まず残すべきものは、ライフスタイル要素、運動、禁煙、節酒、正常体重維持、低脂肪食・野菜・果物高摂取というもの。卒中の80%程これで減少させられる。
【間接喫煙】 喫煙は、確立した卒中のリスク要素であるが、新しい推奨として、環境喫煙回避も "reasonable" strategyに加わった。
【救急受診スクリーニング】ER受診は、喫煙・禁煙戦略、コレステロール、血圧、心房細動スクリーニングや治療を含めた、卒中リスクのスクリーンや治療のために価値ある機会である。皆保健不十分な米国では定期的予防的ケアは行えない。ER受信のような機会を利用して行うことが限られたチャンスとなっている。
救急受診数がプライマリケアを受けている患者より現行では多く、リスク要素童貞、適切な予防を導く手段となる。
【無症候頸動脈狭窄】無症候頸動脈狭窄患者に対して、血管再建を推奨するかどうかより複雑になってきた領域である。
データでは、頸動脈endarterectomyやステントがベストな薬物療法を凌駕するデータは加齢であり、薬物療法はより効果が見られ、特に介入によるベネフィットの境界が狭くなっている。
手術と薬物治療なしのステント比較の研究が多く行われ、臨床意思決定において同時使用は現在では行われなくなった。無症候・・・そして、有症状ではより複雑な話で、介入をいつ、いかに行うか、より困難な意思決定の状況となっている。
無症候患者での頸動脈再建選択は、合併する状況、生命予後評価、その他の個別要素で導かれるべきで、患者へ、その主義のリスクとベネフィットに関する情報提供とその理解によりなされるべきである。
【低リスクでのアスピリン使用】低リスクでの使用はadvocateせず。ubiquitouslyに使用されているあ、すべての予防的に働くわけでもなく、少量といえど副作用がある。心臓リスク、卒中リスクと特定してベネフィットを見極めた使用が必要
心血管イベント予防のための使用は、卒中の話に限定されず、10年リスク6%ー10%のような十分な高リスク対象のみ推奨され、治療によるリスクに重きが置かれている。
【心房細動】後期臨床状況での新規抗凝固剤、トロンビン直接阻害剤 dabigatran(Pradaxa)に関する新しい推奨はなされず
RE-LYトライアルやpeer-reviewは今回、記載時点の都合で考慮されてない。
大威張りに見えた、AHAやASAの人たちもアメリカの医療制度のネガティブの側面自覚しはじめてるみたい・・・小泉政権後継者である菅政権に入り込んだ市場原理主義者たちはアメリカのようにしたいようだが・・・
by internalmedicine | 2010-12-06 08:17 | 中枢神経