英国の専門委員会:ルーチンPSA検診に反対する結論

"United Kingdom's National Screening Committe"は、ルーチンPSA検診に反対する推奨
(ソース:http://www.medpagetoday.com/Oncology/ProstateCancer/23772)

この委員会は、PSA検査は有害性を含有し、心配や不安を増長し、大量の疑陽性を生む出すこと、特に、前立腺や尿路感染で疑陽性は高いことを問題視

この委員会の結論を導いたエビデンスは
・European Randomized Study on Screening for Prostate Cancer (ERSPC)(N Engl J Med 2009; 360:1320-1328
・Prostate, Lung, Colorectal, and Ovarian Cancer Screening Trial (PLCO)(Controlled Clinical Trials Volume 21, Issue 6, Supplement 1, December 2000, Pages 251S-272S
・Prostate Testing for Cancer and Treatment Trial (ProtecT)


イギリスの委員会は、2009年3月にレビュー開始し、前立腺癌のベネフィットとして20%の死亡率減少するが一方で、"大量のover diagnosis"を生み出す。
50歳時点での1回の検診では前立腺癌における年齢特異的な効果が少なく、また、年次・2年に1回でもベネフィットは少ないことをSchool of Health and Related Research(Sheffield)の継続モデルで明らかとなった。
委員会の主な結論として、PSAは"poor test”であり、より特異性・感度の高い検査が必要とされるというもの。


日本ではPSA反対の意見は、黙殺され続けている。エビデンス無き検診を続けるより、ワクチンなどのエビデンスある予防医療へ原資を振る向けるべき・・・硬直化した官僚体制やアホ政治家のため柔軟な習性無理な日本の行政政治

by internalmedicine | 2010-12-07 09:13 | がん  

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