IGRA(T-SPOT.TB):小児 結核症低~高リスクでの意義
2010年 12月 13日
5歳未満の子供の検査では、対IGRAで、よりTSTを推奨。ただ、この年齢群での感度も増加しており、IGRAとTSTを同等と推奨する専門家もいる
今回は、T-SPOTのみの検討で、Quantiferonの話ではない。前者の方が、”インターフェロンγ産生細胞一つひとつを検出することから、エイズ等の免疫不全症患者でも高感度に感染を診断できる可能性”があり、子供などにも適応されやすいと思う(pdf)。
小児の結核症に関しても、IGRAが重要となるようだ。
Comparing the Tuberculin Skin Test and T-SPOT.TB Blood Test in Children
Published online December 6, 2010
PEDIATRICS (doi:10.1542/peds.2010-1725)
Interferon-{gamma}–release assays (IGRAs)
3つの小児結核クリニック受診の210名の前婿研究
低リスク(リスクなし)、中間リスク(リスクはあるが確たる感染源との接触なし)、高リスク(既知感染源との接触)、活動性結核、それぞれ27、78、74、31名
13名の培養確認結核症:TST、T-SPOTの感度は77%、92%、concordance 69%
高リスク患児:BCG未接種、BCG接種患児で、それぞれ、concordance 94%、88%
中間リスク患児:BCG未接種、BCG接種患児で、それぞれ、concordance 73%、33%
低リスク患児:BCG未接種、BCG接種患児で、それぞれ、concorance 74%、20%
多変量解析にて、感染源との接触はT-SPOT. TBと関連があるが、年齢、BCG接種と関連しない。
結論:T-SPOT.TBは、結核症診断、結核感染高リスク同定に役立ち、BCGワクチン接種児童においてはTSTよりより特異的である
結核: QuantiFERON-TBなどIGRA : CDCガイドラインアップデート 2010-07-12
by internalmedicine | 2010-12-13 15:44 | 感染症