若い頃からの長年間高度運動維持:中年までの体重/ウェスト経増加を防ぐ

Hankinsonらは、18-30歳時点から、習慣的運動の量とBMI(body mass index)の変化、ウェスト経を前向きコホート(Coronary Artery Risk Development in Young Adults (CARDIA) )で20年間検討

Maintaining a High Physical Activity Level Over 20 Years and Weight Gain
2010;304(23):2603-2610. doi: 10.1001/jama.2010.1843

20年において、高度運動量を維持した場合は、低レベル運動量に比べ、ベースラインの人種、BMI、年齢、教育、喫煙状態、アルコール使用、エネルギー摂取量補正後において、BMI、ウェスト経の値の減少と相関する。

高度運動習慣維持男性は、年あたり2.6kgほど、低運動群より、体重付加が少ない (+0.15 BMI units; 95% 信頼区間 [CI], 0.11-0.18 vs +0.20 低運動群; 95% CI, 0.17-0.23)
女性では、年あたり6.1kg体重付加が少ない (+0.17 BMI units; 95% CI, 0.12-0.21 vs +0.30 低運動群; 95% CI, 0.25-0.34)

ウェスト経は、男性は、年あたり3.1cm (+0.52 cm; 95% CI, 0.43-0.61 cm vs 0.67 cm 低運動群; 95% CI, 0.60-0.75 cm) 、女性は、3.8cm (+0.49 cm; 95% CI, 0.39-0.58 cm vs 0.67 cm 低運動群; 95% CI, 0.60-0.75 cm)ほど年あたり付加が少ない。


著者らは、「体重増加において、中等度や運動量が一定してないケースでは低運動群と同等で、その効果が無く、重要なのは高度運動量を維持すること。ウェスト経の変化は男性より女性でほぼ2倍より影響があるとのこと。同様に Health and Human Services推奨では週に150分の中等度運動で非参加者にくらべ体重減少していた。結果は、若年時からの中年時までの高度運動維持は体重増加を最小化する。若い頃から毎日30分以上運動を行うことが大事」と述べている。

by internalmedicine | 2010-12-15 09:13 | 糖尿病・肥満  

<< APOE4遺伝子変異有無による... 米国:小児OTC液状薬剤のほと... >>