NDM-1:世界的注目の理由

全文みると、表題と異なり、NDM-1だけじゃないという・・・世界的危惧

NDM-1 — A Cause for Worldwide Concern
Robert C. Moellering, Jr., M.D.
N Engl J Med 2010; 363:2377-2379December 16, 2010

superbugに関する無数になる、過去数年の状況は、MRSAやESKAPE(Enterococcus faecium, S. aureus, Klebsiella pneumoniae, Acinetobacter baumannii, Pseudomonas aeruginosa, and enterobacter species)などであり、病原性やビルレンスの増強ではなく、多剤耐性に関する問題である。NMD-1は単一細菌種にとどまらない、複数の薬剤抵抗性遺伝子が多くの細菌にtransmitするという意味で非常に大きな関心が集まっている。この遺伝子を有するEnterobacteriaceae familyは、インド、パキスタン、バングラディシュに広く広がり、イギリスをはじめ他国にも広がり始めている。
細菌の薬剤耐性の社会問題は、50年前に実は存在(Antibiotics in Fixed Combination N Engl J Med 1960; 262:255-256February 4, 1960)し、 novobiocin やtetracyclineの製薬会社などが勧める乱用・併用に対する批判エディトリアルが記載し、 Hammersmith Hospitalの研究から、抗生剤制限によるペニシリン・テトラサイクリン抵抗性減少するという相関を引用している。50年前から抗生剤耐性の性質、広がり、コントロールの可能性はすでに知られており、院内で広がる可能性、抗生剤使用制限の価値をコントロール測定値を採用することなど基本的知識は変わらない。かかる知識にもかかわらず、成功事例は限られている。

β-ラクタマーゼなどは、現在890を超えるユニークな酵素が発見され、これに対応する薬剤より多い状況である。
これらの一部は染色体を介すが、一部、伝播可能なもので、ほとんどの場合は、抵抗遺伝子獲得には微生物の巨大なfitness costにより伝播不能である。たとえば、oxazolidinone類への抵抗性、黄色ブドウ球菌でのlinezolidが事例。oxazolidinoneは、4-6のコピーを有する形で23S ribosomal RNAが存在するところをターゲットとして、耐性出現のためには、多くの変異が必要で、そうなるとfitnessが減少する。ここ10年、linezolid使用などもあり、黄色ブドウ球菌の耐性が少なくなった。最近、ドイツの豚のブドウ球菌に耐性が見つかり、methylaseをエンコードし、linezolidのリボソーム結合部位に影響を与え、他のリボソームに影響を与える抗生剤に交差抗原性を示す。都合が悪いことに、このmethylaseをエンコードしているのは伝播可能なplasmid内に存在している。黄色ブドウ球菌のuniversal linezolid感受性の終演近し・・・

NDM-1を含む肺炎桿菌は2008年発見され、Mumbaiの研究により、carbapenem-resistant Enterobacteriaceaeで、そして、大腸菌、他のエンテロバクター類、morganella morganiなどに見つかった。後は、世界的に広がっている。・・・

アメリカだけは、いわゆるKPC酵素、カルバペネムやβラクタム系の水酸化を起こすものを有する多剤耐性クレブシエラ菌、CTXβラクタマーゼが腸球菌上で広がり、市中尿路感染のβラクタマーゼ抵抗性が広がる恐れがある。

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久しぶりにNEJMを読める環境になったので、NDM-1に関するperspectiveを一部訳してみた。

略号や英語直訳・英語そのものの多い感染症学の世界・・・今後、赤文字の部分の熟語・略語に注目しておきたい・・・

by internalmedicine | 2010-12-16 09:11 | 感染症

 

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