多くの疫学研究(横断的研究)にはまだまだ問題が多い



私が見聞きして史上最低のどうしようもない発表というのは、
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1)ある食べ物の業界が
2)どこかのイベントでアンケート調査をして
3)他の要因との相互関係を調査せず
4)学会発表するぞといこいとをマスコミに流し
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結果的に大新聞社の一面に掲載され、あるある や みのもんた などで紹介され、多数のひとに誤解をあたえた発表?のことです。

いうまでもなく
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1)スポンサーシップの問題
2)サンプル抽出の問題
3)危険因子検討の問題
4)第3者からの評価を得ず、公表
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いづれも科学者としてのモラルさえ、疑われる研究です。

事例は、グーグル検索したらでてきます→http://www.google.co.jp/search?q=%E3%81%BF%E3%81%8B%E3%82%93%E3%80%80%E7%B3%96%E5%B0%BF%E7%97%85&start=0&start=0&hl=ja&lr=lang_ja&ie=utf-8&oe=utf-8&client=firefox&rls=org.mozilla:ja-JP:official


よく吟味・検討された疫学的研究は信頼性も高いものですが、これほどひどい例はさすがに文献となったものには少ないのでしょうがとおもいきや、第3者から検討されて文献となったものでも残念ながら現在でも多くの疫学的研究には問題があるということです。


Issues in the reporting of epidemiological studies: a survey of recent practice
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/bmj;329/7471/883
BMJ 2004;329:883
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73の観察疫学研究;多くはコホートか症例対象研究。癌・心血管疾患に関するものが多い。

サンプル選択、参加者拒否、データの質が多くで問題である。
統計学的分析では主にオッズ比(38文献)、ハザード/レート比(23文献)、他にターミノロジー上の不一致も認められた。
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/329/7471/883/TBL4

信頼区間表示は多くでなされている(68文献)、P値の使用はすくない(38文献)
P値の分布から出版バイアスの可能性を示唆。
http://bmj.bmjjournals.com/cgi/content/full/329/7471/883/FIG1


検討した関与因子選択の根拠が示されている文献は少ない。

サブグループ解析で、影響因子であると報告しているが、肝心の相互関係に関する検討がなされているものは稀。

暴露要因とアウトカムに関して多くの相関関係が示され、偽陽性(正しくない)警告が発されている。
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【相互要因の研究】
http://aje.oupjournals.org/cgi/content/abstract/129/1/125
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=8256780&dopt=Abstract
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/entrez/query.fcgi?cmd=Retrieve&db=PubMed&list_uids=2910056&dopt=Abstract

by internalmedicine | 2004-10-15 10:01 | 医療一般  

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