高血圧・高血圧前症:スイカサプリメント・L-シトルリンにより大動脈血行動態改善効果をもたらす

L-citrulline 経口投与は、効率的に、 L-arginineに転換し、血管内皮NO合成の前駆体である。で、経口L-arginineサプリメントは、上腕動脈圧減少させる。高血圧前症者で、スイカサプリメントによる大動脈血圧、動脈機能を評価。
Effects of Watermelon Supplementation on Aortic Blood Pressure and Wave Reflection in Individuals With Prehypertension: A Pilot Study
American Journal of Hypertension 2011; 24 1, 40–44. doi:10.1038/ajh.2010.142

L-アルギニンは血管内皮一酸化窒素(NO)の基質であり、強力な血管拡張作用を介して動脈血圧の主な調整物質となっている。L-アルギニン は、L-シトルリンから合成され、血管内皮NO産生増加をもたらす。経口L-シトルリン、6g/日は、L-アルギニンはL-シトルリンからL-アルギニンの効率のよい変換があるため、同等のL-アルギニンより循環中のL-アルギニン濃度を増加させる。同様に、スイカからのL-シトルリンは効率的にL-アルギニンへ変換する。

経口のL-アルギニンサプリメントは、高血圧前症や高血圧者において、血管内皮NO産生改善により、上腕動脈圧を減少することが示されている。しかし、大動脈血圧・pulse wave reflection (augmentation index, AIx) は心血管疾患いすくの良好なマーカーであり、上腕血圧より治療ターゲットとして優秀である。経口L-アルギニン7g投与は急激に大動脈AIxやstiffness(pulse wave velocity, PWV)を改善するが、単回投与による大動脈への影響は2時間を超えて持続しない。L-シトルリン4週間投与で、若年男性での寒冷曝露による大動脈血圧増加反応の軽減効果を筆者らは報告した。L-シトルリンとスイカ・サプリメントが末梢血圧減少、高血圧・糖尿病ラットで、血管内皮依存血管拡張の改善を認めた。

そういうことで、天然のL-シトルリン豊富なスイカサプリメントで血圧降下、動脈機能改善をきたすか検討。

6週後、有意に治療効果を認めたのは、 bPP (‐8 ± 3 mm Hg, P < 0.05)、aSBP (‐7 ± 2 mm Hg, P < 0.05)、 aPP (‐6 ± 2 mm Hg, P < 0.01)、 AIx (‐6 ± 3%, P < 0.05)、 AIx@75 (‐4 ± 2%, P < 0.05)、P2 (‐2 ± 1 mm Hg, P < 0.05)。

bSBP、 brachial diastolic BP (DBP)、 aortic DBP、 Tr、 P1、 HR、 carotid–femoral PWVには有意な影響を与えなかった。



すいか:Citrullus vulgaris で、1930年に日本人によりスイカ果汁中から発見され、スイカの学名Citrullus vulgarisから命名された「L-シトルリン」。アミノ酸の一種であり、2007年8月に厚生労働省から初めてサプリメントなどの食品分野での使用が認可
http://www.supplement.or.jp/products/element/156_ingredient.html



by internalmedicine | 2011-01-04 15:11 | 動脈硬化/循環器  

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