高齢者歩行速度は予後推定因子である

Gait speed or walking speedが高齢者のwell-beingの指標となりえる。

9つの前向きコホート研究にて、地域居住老人で、通常の歩行速度をベースラインで評価。

Studenski らは、老人の歩行速度が、生存率と相関することと、年齢、性別ベースの生存予後推定はほぼmultiple health-related factorを組み入れたcomplex modelと同様であることが判明した。

Gait Speed and Survival in Older Adults
JAMA. 2011;305(1):50-58. doi: 10.1001/jama.2010.1923


17528名の死亡。5年包括生存率は84.8%(信頼区間 [CI], 79.6%-88.8%)で、10年生存率は   59.7% (95% CI, 46.5%-70.6%)
歩行速度は、全研究の生存率と相関(pooled hazard ratio per 0.1 m/s, 0.88; 95% CI, 0.87-0.90; P < .001)
生存はすべての歩行速度の範囲で横断的に相関し、0.1 m/s毎の増加する
75歳時点で、10年生存率予測は歩行速度において、男性 19%-87%、女性 35% - 91%の範囲で横断的である。
年齢、性別、歩行速度のベースの予測生存率は、年齢、性別、移動補助具使用、機能自己報告にもとづくものと同様、また、年齢、性、慢性疾患状況、喫煙歴、血圧、BMI、入院予測を加えたものとも同様。


歩行速度に及ぼす共役因子の影響があるようだ。加齢の総合評価としての”歩行速度”という指標。


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高齢者に対して、運動そのものは、平衡運動、歩行機能、柔軟性、敏感性、筋力トレーニングなどの要素で行うことで、様々な有益性をもたらすことは猛烈に同意するが、ロコモって啓発運動についてだが、メタボと同様、方法論が間違えてる気がする。臨床整形外科学会の目的があって客観的科学性とは別の恣意的無理矢理カタカナ概念導入という私の印象。

by internalmedicine | 2011-01-05 09:07 | 加齢  

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