米国医療:プライマリケア医と専門医のコミュニケーション
2011年 01月 11日
日本では、まともな高次医療機関側だったら、病状報告書が無いこともあり得ないし・・
米国の医療ってのは・・・
Referral and Consultation Communication Between Primary Care and Specialist Physicians
Finding Common Ground
Ann S. O’Malley, MD, MPH; James D. Reschovsky, PhD
Arch Intern Med. 2011;171(1):56-65. doi:10.1001/archinternmed.2010.480
PCPの69.3%が”常に”あるいは”ほとんど”が患者の病歴証明やコンサルト理由をつけて専門医に送っているばかりでなく、専門医の34.8%が”常に”あるいは”ほとんど”が証明を受け取っているとしている。
同様に、専門医の80.6%が”常に”あるいは”ほとんど”、PCPへ受診結果を送り、PCP側ではそういう情報を62.2%が受け取っているとしている。
タイムリーに紹介状やコンサルテーションを受け取ってない医師は、高度ケア治療を行えるか疑問視する傾向になる。
PCPと専門医のコミュニケーションに関する3つの特性は、
・ 適切な患者受診時期
・慢性疾患状況の患者の状態報告の質
・ 慢性疾患状態の患者モニターのナースサポート
である。
こういう医療の実情でも、アメリカの医療がよいと言い張るのは・・・情報を持たない愚者か、意図的な悪人だけだろう。
by internalmedicine | 2011-01-11 09:13 | 医療一般
