テレビ視聴2時間超えで、死亡率5割、心血管イベント2倍超へ

テレビやビデオ視聴などが代表的だが、娯楽的座位で長時間過ごすことで 死亡率やCVDリスクを、たとえ運動していても増加させる。炎症性マーカーや代謝的リスクがこの関連を説明することとなる。


"Screen-based entertainment time, all-cause mortality, and cardiovascular events"
J Am Coll Cardiol 2011; 57: 292-299.

論文;http://discovery.ucl.ac.uk/116710/


方法:4512名(1945名男性)  Scottish Health Survey 2003 respondents (≥35 yrs)
2007年から全原因死亡率、CVD(致死的・非致死的結合)イベント

テレビ視聴TVSE 時間を<2 hrs/日; 2-4 hrs/日; >4hrs/日に分け、身体運動を中等度から強度に分ける

結果:215のCVDイベント、325の全原因死亡(19364人年)

4時間以上テレビ視聴vs2時間未満テレビ視聴(共役因子、運動補正)ハザード比
・全原因死亡率 1.48 (1.04 - 2.13)
・CVDイベント  2.25 (1.30, 3.89)

直前1年フォローアップCVDイベント・癌登録患者除外後も結果は変わらず

テレビ視聴とCVDイベントの関連の約25%は、CRP、BMI、HDLコレステロールの影響で説明できる



テレビやビデオ・スクリーンはそれ以外でも、情緒的ストレスを生じさせ、喫煙シーンを垂れ流すことで喫煙を促す。さらに、科学的根拠のない有害的医学もどき情報を垂れ流し続ける・・・

さらに、ディスプレーからの光・・・これが、概日リズムの乱れを生じさせる可能性がある。

テレビは、健康にことごとく悪い



http://www.theheart.org/article/1170013.do 

外国はこのことをメディア報道してる。

今、総務省における、フリーランス vs 記者クラブ の戦い・・・盛ん

メディアに都合の悪いことを無視することは続く・・・メディアなんて正義を語る資格はない。

by internalmedicine | 2011-01-11 11:07 | メディア問題

 

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