囚人の結核・遷延性結核は一般市民の数倍

刑務所における結核管理、日本ではどうなってるのか知らないが、おそらく、特別な考慮はされてないと思う。刑務所が結核の培養地になってる可能性は否定できない。とくに多剤耐性、超多剤耐性に関して公衆衛生的にも対策は必要と思われるが・・・

長期間滞在する刑務所で、潜在性結核(LTBI)症や結核症治療を根本的に行えば、一般市民を守ることにもなる。せっかくの機会でもある。

Tuberculosis Incidence in Prisons: A Systematic Review
PLos Medicine December 2010 Volume 7 Issue 12 e1000381


5つのアメリカの研究、1つのブラジルの研究からLTBI、19研究から結核症の頻度を評価

推定年間インシデンス頻度中央値[IRR]は、LTBI、TBで、 26.4 (interquartile range [IQR]: 13.0–61.8)と 23.0 (IQR: 11.7–36.1)

一般住民結核発症は、高所得、 8.5% (IQR: 1.9%–17.9%) 、 6.3% (IQR: 2.7%–17.2%)(high- と middle/low-income countries);(誤植なのか、元のデータにばらつきかなりあるためこういう数字になったのか?)

by internalmedicine | 2011-01-15 09:25 | 感染症  

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