インタラクティブなストーリー性内容のDVD使用による降圧効果

"interactive storytelling intervention involving DVDs"

インタラクティブなストーリー性内容のDVD使用による降圧効果

Culturally Appropriate Storytelling to Improve Blood Pressure
A Randomized Trial
Ann Int Med. Jan. 17, 2011 vol. 154 no. 2 77-84


インタラクティブなDVDによる介入で、米国民の88%が使用可能であることから選ばれた
インターネットがさらに普及するならその利用も考えているとのこと
性別や、老人か若年か、コントロールされているか否かなど6つのグループに分け、高血圧にについての確立した事象をベースに、個別に柔軟化し、医師との会話を含み、薬物治療を含み、薬物adherence、食事、運動を改善するようなストラテジーを含む

Health Belief Model
Janz NK, Becker MH. The health belief model: a decade later. Health Educ Q. 1984;11:1-47. [PMID: 6392204]

Rosenstock IM. Why people use health services. Milbank Mem Fund Q.
1966;44:Suppl:94-127. [PMID: 5967464]


299名のアフリカ系アメリカ人をランダムに割り付け、多くは女性で71.4%、平均年齢53.7歳、ベースラインは群別類似。
3ヶ月後介入群で、対照群より降圧良好 収縮期(11.21 mm Hg [95% CI, 2.51 to 19.9 mm Hg]; P = 0.012)、拡張期(6.43 mm Hg [CI, 1.49 to 11.45 mm Hg]; P = 0.012)

ベースラインでコントロールされていた高血圧患者では研究群の有意差は認めなかった。
血圧は両群で継続的に増加していたが、群間差はやはり継続



基本は食事・運動療法と薬物治療の徹底ということは変わらない。

降圧治療の目的に実感が無もてず、「あなたは、なぜ血圧治療してるか?」と質問すると、クビをかしげる人が多い臨床の状況では、adherenceがなんたらなどと、えらそうに語っても、効果がない。

降圧治療することを肯定的に考えるきっかけのためには、インタラクティブな方法、語り的な介入が優れているという証拠になった。

by internalmedicine | 2011-01-18 09:22 | 動脈硬化/循環器  

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