朝食をたくさん食べることはエネルギー制限ならず、朝食比率を減らした方がダイエットに役立つ

”朝食を十分とることは、体重減少に役立つ”、あるいは、”朝食を抜くことが役立つ”など混乱した風評がある。

朝食をスキップすることは確かに体重増加につながりやすいらしい(Breakfast Eating and Weight Change in a 5-Year Prospective Analysis of Adolescents: Project EAT (Eating Among Teens) PEDIATRICS Vol. 121 No. 3 March 2008, pp. e638-e645 ) 。

だが、朝食の量に関してどうか・・・

少なくとも、以下の報告で分かったことは、”朝食を抜いても、昼食、夕食も同様な量で食べるということ”、すなわち、減量するなら、朝から食事量を減らせということ。

Volker Schusdziarra, Margit Hausmann, Claudia Wittke, Johanna Mittermeier, Marietta Kellner, Aline Naumann, Stefan Wagenpfeil, Johannes Erdmann. Impact of breakfast on daily energy intake -- an analysis of absolute versus relative breakfast calories.
Nutrition Journal 2011, 10:5doi:10.1186/1475-2891-10-5

フルテキスト:http://www.nutritionj.com/content/pdf/1475-2891-10-5.pdf


朝食のエネルギー摂取を減らすことはトータルの総カロリー減少と関連。
朝食/全エネルギー比は主に朝食パターンより朝食後のパターンに依存する
故に、過体重や肥満者は、日々のエネルギーバランス改善オプションとして、朝食のカロリー減少を考慮すべきである。

朝食をたくさん食べることはエネルギー制限ならず、朝食比率を減らした方がダイエットに役立つ_a0007242_14305794.jpg


朝食エネルギー(A) or 朝食/総エネルギー比率(%B/T kcal) (B) 280名の肥満者の1日、昼、夜、スナック(Mean ± SEM).
*= significant difference of p<0.05 or less vs. the day



意外でした。

by internalmedicine | 2011-01-18 14:29 | 糖尿病・肥満  

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