分子イメージング:新しいPET標識剤florbetapirによるアルツハイマー病のPET定量的診断・存在診断
2011年 01月 19日
Clark C, et al "Use of florbetapir-PET for imaging for beta-amyloid pathology"
JAMA 2011; 305: 275-283.
ピンシルバニア大学とAvid Radiopharmaceuticalsでかいハツされた、新しい18F 標識トレーサーで、βアミロイド会合体へ結合するが、CNS受容体やeurofibrillary tangleのような他の神経病態ターゲットへの結合しない。
研究では2つのコホートに分けて、35名の余命の少ない対象者(原文に書いてるからしょうがない)と74名の若年健康者で、10 mCiのflorbetapirを注入、30-50分後、10分間のPET検査
15/29(52%)がアルツハイマー病の病態クライテリアに合致
PET画像診断と皮質uptakeの定量推定平均値は、免疫組織化学的・銀染色による神経プラークのアミロイド病態存在と相関。
florbetapir-PET画像の結果は剖検時のアルツハイマー病の神経病態クライテリアの存在に一致した。
74名の脳の画像診断ではアミロイドの陽性反応は無かった。
βアミロイド会合体を直接、定量的に示すことができた分子イメージング技術を用いた初めての他施設報告。
前項の報告とともに、確実に、認知機能障害に関する診断技術の進歩がみられるようだ。東京大学の資金力30億円 v ハーバード3兆円 スタンフォード 1.5兆円 ・・・ 勝負にならんわ (その上に連法のようなアホが・・・)
ところで、レーガン大統領も任期中認知症だったという話がある・・・
by internalmedicine | 2011-01-19 08:33 | 精神・認知