血管内エコーなどの特性ではその後のイベント予測困難である

PCI成功した患者の再発イベント責任病巣は血管造影で軽症病変のようであるが、超音波にてそのリスク特性を所持しているようだ。IVUSにより、” thin-cap fibroatheroma”を有しているようで、大きなプラーク、内腔狭窄を特徴とする病巣である。しかし、これらの三枝に、これらがある特性があっても、再発率は18.2%である。
イベント発生に関して病変特性の同定がなされているが、短期間に問題あるプラーク発生を予測するには不十分な所見と結論づけざる得ない。

A Prospective Natural-History Study of Coronary Atherosclerosis

Gregg W. Stone, M.D., Akiko Maehara, M.D., Alexandra J. Lansky, M.D., Bernard de Bruyne, M.D., Ecaterina Cristea, M.D., Gary S. Mintz, M.D., Roxana Mehran, M.D., John McPherson, M.D., Naim Farhat, M.D., Steven P. Marso, M.D., Helen Parise, Sc.D., Barry Templin, M.B.A., Roseann White, M.A., Zhen Zhang, Ph.D., and Patrick W. Serruys, M.D., Ph.D. for the PROSPECT Investigators

N Engl J Med 2011; 364:226-235January 20, 2011


世の中には、プラーク病巣をプライマリエンドポイントとするトライアルもあって、ある種の抗コレステロール薬剤はそれさえエビデンスを構築できない薬剤が市販されている。

by internalmedicine | 2011-01-20 08:47 | 動脈硬化/循環器  

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