EPIC-Heart 研究:野菜果物は1日8種類以上食べよう・・・特定の食べ物にこだわるのは良くない

大規模EPIC-Heart研究果物・野菜をたくさん摂取することで、虚血性心疾患リスクを減少させることをより科学的に確認された。

1月19日発表で、1日少なくとも8種類摂取群は、1日3種未満しか摂取しない群に比較して、心臓死亡リスクを22%減少する。少量のバナナ、中等量のリンゴ、すこしのにんじん80gに相当する。

Oxford大学の Francesca Croweは、この関連がcausalなものなのか、もしそうなら影響メカニズムはどうなのかを含めて、まだ不明であるとしている。



EPIC-Heart studyは、ヨーロッパ在住の313074名の男女(心筋梗塞、卒中既往無し)を対照に平均8.4年フォローし、虚血性心疾患で1636名死亡。フルーツ・野菜が一つ増える毎に、致死的心疾患4%リスク減少する。


European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition (EPIC)-Heart study
Crowe FL, Roddam AW, Key TJ, et al European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition (EPIC)-Heart Study Collaborators. Fruit and vegetable intake and mortality from ischaemic heart disease: results from the European Prospective Investigation into Cancer and Nutrition (EPIC)-Heart study. Eur Heart J 2011; DOI:10.1093/eurheartj/ehq465.



あるある大事典やためしてガッテンでは、”ある特定の食べ物Xが体によい”→”この食べもの野成分には特定のYが含まれている”→”試験管内でYにはZ働きがある” 故に、”XはZの働きにより体によい”というとんでも解説が行われている。

EPIC-Heart studyの責任者でさえ、野菜果物が良好に働いてるメカニズムは不明と述べてるのに、テレビに出てくる医者や栄養学者や健康おたくは、勝手に断言するのである。

今いえることは、やさい・果物は、種類を多くとることが大事ということで、特定の食べ物だけを多くとることが大事というわけではないということ。

長いこと、抗酸化作用微量栄養素による抗動脈硬化仮説が長いこと支持されてきたが、実際の大規模トライアルで実証されたことはないhttp://www.theheart.org/article/1175549.do)。野菜や果物には数限りない種類の微量要素が含まれ、相互作用が大事なのかもしれない。

故に、抽出した単一物質サプリメントを勧めたり、単一の野菜果物の偏った摂取の指導は、非科学的・比実証的な話なのである。



消費者庁は、”栄養ドリンク”という問題ある名称、改めさせる気はないのだろうか?

・サプリメントの有害性、特にビタミンによる有害性可能性掲示を義務化させるつもりはないのだろうか?
ビタミンEは出血性卒中を22%増加させ、虚血性卒中を10%減少させる。
糖尿病性腎症に対するビタミンB投与、腎症抑制どころか、腎機能低下させ、血管イベント増加させる
床ずれ予防・治療のための亜鉛・ビタミンC投与に疑問有り、亜鉛過剰には臨床的に重大な副作用
葉酸+ビタミンB12により癌・死亡率増加をもたらす・・・葉酸が特に問題、肺がんとの関連
ビタミンCもサプリメントとして多く摂取すると有害?・・・今回は糖尿病患者のみ
高用量ビタミンEは寿命を短くする 続編

by internalmedicine | 2011-01-24 09:26 | Quack  

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