いまだ酸素療法・・・

心肺疾患などの治療意義は確立しているが、健常者に対する酸素療法はその酸素としての有害性が考慮され、疲労や運動能力への影響の意義もいまだに議論段階。生物学などの基礎科学知識を無視した効用を全面にした”酸素療法”の商用運用がめだつ。

医療用ガスとは「医療の用に供するガス」と定義されています(厚生労働省の見解)医療ガスの販売には「医薬品販売業」の許可が必要です。医療用ガスには、法律(薬事法)で「医薬品」として明確に規定されているガスとそうでないガス「局方外医薬品」があります。

酸素は、”薬事法で規定するガス性医薬品”であり、、薬事法に従い、医薬品として製造・販売されなければなりません。



「高圧酸素カプセル」・・・”血液中の酸素量を増やし、細胞を活性化させる効果”といういかにもインチキくさい効能はさておき、薬事法で”医療用酸素は使えない”はず。故に実際は、空気加圧しているところがほとんどだろう。”高圧酸素”と名乗ってるのは間違い。”高圧空気”が正しいだろう。

圧そのものの問題として、内耳損傷の可能性、合併症として、気胸の可能性、薬剤(doxorubicin、シスプラチン、ジスルフィラム、マフェニドなど)使用の問題点、さらに、上気道感染、COPD患者での炭酸ガス蓄積の問題が生じる。

仮に、高濃度酸素が組織に移行したとしたら、"酸素を利用するミトコンドリアでは常に活性酸素が発生し、そ
の毒性を消去するシステムを働かせながら生きて”る訳だが、前者のみが増加し、増加した活性酸素が、は電子を奪うこと(酸化すること)で蛋白質、細胞膜、遺伝子を損傷する(考)。

”血液中の酸素量を増やし、細胞を障害させる効果”というべきだろう。

柔道整復師、カイロプラクティック、美容院、スパ施設と・・・この機具の導入が進んでるように見える。行政はまたもなにもしないのだろうか?
これらの施設に納入している業者は関係法律を遵守しているのだろうか、製造会社は・・・


酸素入りの水 2006-08-02

by internalmedicine | 2011-01-24 17:35 | Quack  

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