老人不眠:簡易行動指導効果あり テレビは観ないように、他
2011年 01月 25日
さほど難しいわけでもなく、睡眠時間記録と、テレビなどの睡眠障害要素排除、概日リズムなどのリズム一定化、睡眠に対する脅迫的概念の払拭など簡単な指導で効果があるらしい。
Efficacy of Brief Behavioral Treatment for Chronic Insomnia in Older Adults
Daniel J. Buysse, MD; Anne Germain, PhD; Douglas E. Moul, MD, MPH; Peter L. Franzen, PhD; Laurie K. Brar, MSN; Mary E. Fletcher, BS; Amy Begley, MA; Patricia R. Houck, MSH; Sati Mazumdar, PhD; Charles F. Reynolds III, MD; Timothy H. Monk, DSc, PhD
Arch Intern Med. Published online January 24, 2011. doi:10.1001/archinternmed.2010.535
要約を(参考)にすると・・・
・睡眠時間の記録
・就寝の習慣(テレビ視聴、読書、思いふけり, etc.).
・睡眠必要時間に個別差があること、加齢の影響、寝付きへの影響、睡眠の概日リズムの影響に関する簡単な睡眠教育
・コントロールテクニックの教育
(a)ベッド及び寝室に睡眠関連でないものをおかない
(b)一定した、睡眠・覚醒スケジュールをつづけること
(c)昼寝を避けること
テレビ視聴というのは有害性だらけ・・・ためしてガッテンで不眠を取り上げたときに、大事なテレビ視聴をやめるというのを外していた。
"睡眠障害対処12の指針"ってのが、日本では、広められている。「睡眠障害の診断・治療ガイドライン作成とその実証的研究班」に基づいているそうだ。
本邦の精神科領域の根拠論文は相変わらずいい加減だが・・・
by internalmedicine | 2011-01-25 08:40 | 精神・認知