交通騒音による卒中リスクの増加!

交通との関連と言えば、大気汚染、たとえば、オゾン、窒素酸化物、PM10など・・・との関連が取り上げられることが多い。

騒音自体もリスクに関わる。

Sorensen M, et al "Road traffic noise and stroke: a prospective cohort study"
Eur Heart J 2011; DOI:10.1093/eurheartj/ehq466.

57053名の住民ベースコホートにおいて、初回卒中1881例(1993-1997登録から2006年)

同期間での道路交通騒音暴露を住所地から推定
道路騒音暴露と卒中発生頻度の相関を性別、暦年齢、大気汚染や他の可能性ある交絡因子補正Cox回帰モデル解析

road traffic noise (Lden) 10 dB毎に、発生頻度rate ratio(IRR) 1.14[95% 信頼区間(CI): 1.03–1.25]

年齢と統計学的有意な関連がみられ (P < 0.001) 、道路交通騒音と卒中の強い相関が64.5歳を超えた場合みられ(IRR: 1.27; 95% CI: 1.13–1.43)、64.5歳未満では関連がみられない (IRR: 1.02; 95% CI: 0.91–1.14)




すぐ疑問に思うのは、年取ると聴力低下するのになぜ?・・・と思う。やはり、動脈硬化の最終段階としての最後の一押しに騒音が効いてくるのだろう。

もう一つ、考えつくのが、居宅環境、音遮蔽などとの関連はどうなのだろう・・・ということ。

by internalmedicine | 2011-01-26 10:01 | 環境問題

 

<< パブリックな場での心停止は、除... 米国:エナジー・ドリンクの規制 >>