頭蓋外内頚動脈閉塞症・椎骨動脈疾患マネージメントガイドライン

頭蓋外内頚動脈閉塞症・椎骨動脈疾患マネージメントガイドライン

American College of Cardiology, American Heart Association, and Society for Cardiovascular Angiography and Interventions


JASA/ACCF/AHA/AANN/AANS/ACR/ASNR/CNS/SAIP/SCAI/SIR/SNIS/SVM/SVS guideline on the management of patients with extracranial carotid and vertebral artery disease: Executive summary.

Brott TG, Halperin JL, Abbara S, et al.


Circulation 2011: DOI:10.1161/CIR.0b013e31820d8d78.
Available at: http://circ.ahajournals.org/cgi/reprint/CIR.0b013e31820d8c98v1?maxtoshow=&hits=10&RESULTFORMAT=&fulltext=extracranial+carotid+and+vertebral+artery+disease&searchid=1&FIRSTINDEX=0&resourcetype=HWCIT

Stroke 2011;DOI:10.1161/STR.0b013e3182112d08.
Available at: http://stroke.ahajournals.org/cgi/reprint/STR.0b013e3182112d08v1?maxtoshow=&hits=10&RESULTFORMAT=&fulltext=management+of+patients+with+extracranial+carotid+and+vertebral+artery+disease&searchid=1&FIRSTINDEX=0&resourcetype=HWCIT

J Am Coll Cardiol 2011; DOI:10.1016/j.jacc.2010.11.006.
http://content.onlinejacc.org/cgi/reprint/j.jacc.2010.11.006v1.pdf




Carotid Revascularization Endarterectomy Versus Stenting Trial (CREST)研究の結果、頸動脈手術・薬物療法に加え、3番目として頸動脈ステントの位置づけで、前二者は併用も考慮。

ステントと手術の役割は議論があり、Stent-Protected Angioplasty versus Carotid Endarterectomy (SPACE) trial と the International Carotid Stenting Study (ICSS)では、手術がより安全性が高いとされ、ガイドラインでは、老人、解剖学的にステント困難な場合、においてはステントより手術を選ぶ方が、reasonableとされた。手術困難な部位では、ステントを選ぶ方が、reasonableとした。

診断、薬物治療、手術療法、リスク層別化について、新しい推奨
・疑い例の場合の初期診断として、質の高い技術者のデュプレックス超音波検査(duplex ultrasonography)が推奨される。しかし、臨床所見のない、リスク要素のない対象者へのルーチンの検診は行わないよう推奨する。
・血管再建を受けてない頭蓋外頸動脈疾患患者では、閉塞・非閉塞の頭蓋外頸動脈疾患及び椎骨動脈患者の心筋梗塞・他の心血管疾患イベント予防に対してアスピリン 75-325mg/日の抗血小板療法を推奨する。無症候性患者への予防治療ベネフィットは確立してないと表記。

・虚血性卒中、TIMING既往のある頭蓋外頸動脈・椎骨動脈動脈硬化患者では、アスピリン(75-325 mg/日)単独、clopidogrel(75mg/日)単独、アスピリンの抗血小板治療+徐放性dipyridamole(25, 200 mg×2)が推奨され、アスピリン+clopidogrel併用より好ましい。

・CABG前の頸動脈 duplex 超音波検査は、65歳以上、LMT病変、卒中・TIA既往、頸動脈Bruiのあるものではreasonable。
手術もしくは血栓防御のためのステントによる血管再建は、動側虚血性症状既往患者では、reasonable.
しかし、CABG前後において、無症状患者では、頸動脈再建の安全性有効性は確立していない。

by internalmedicine | 2011-02-01 16:51 | 中枢神経  

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