血中システイン:閉塞型無呼吸のスクリーニングに使える?
2011年 02月 01日
Cysteine
A Potential Biomarker for Obstructive Sleep Apnea
CHEST February 2011 vol. 139 no. 2 246-252
8時間空腹後のシステイン値
75名の閉塞型無呼吸(OSA)患者、75名の対照で比較
システイン血中濃度は、それぞれ、490.16 ± 67.00 μmol/L vs 439.81 ± 76.12 μmol/L, P < .01)
ホモシステイン血中濃度は、差がない
やせの群でも、システイン濃度はOSAで高値(484.21 ± 71.99 μmol/L vs 412.01 ± 70.73 μmol/L, P = .009)
有効なCPAP治療6ヶ月後、システイン濃度は減少
ホモシステイン (Hcy) は、硫黄含有アミノ酸で、メチオニン・システイン代謝に介在的役割を果たす。ホモシステインは、再メチル化によりメチオニンに変換され、その場合、葉酸とビタミンB12を必要とし、、システインへ、transsulfuration pathway(含硫基移動)を介して変化するが、この場合は、ビタミンB6を必要とする。総ホモシステイン値は、独立した心血管疾患のリスク要素とされるときもあるが、システインもまた、同様に扱われることがある。
by internalmedicine | 2011-02-01 18:19 | 呼吸器系