関節リウマチ・抗リウマチ薬処方不十分の理由は米国保険制度不備が理由 その中、管は・・・

抗リウマチ薬である、DMARDs(この場合は、生物学製剤まで含む)は、demographic要素、地域、保険の要素によりばらつきが大きい。その影響原因を分析すると、アメリカの保険制度に起因することが分かる。


年齢としては、56-69歳に比べ、85歳以上のDMARD使用は35%(95% CI −29 to −32, P<0.001)
治療を受けてない例は男性に多く、3%少なく(95% CI −5 to −2, P<0.001) 、男性で 4%少ない(95% CI −6 to −2, P<0.001)。
米国では、17種のDMARDsが存在し、金、ペニシラミンの従来の薬剤からadalimumabやabataceptなどが存在する。
2005年 59%から2008年67%まで比率は上がってはきている。

DMARD処方がなされにく要素として
・低個人所得:6.3 % (95% CI −7.9 to −4.8, P<0.001)
・低社会的郵便番号地域:−4 (95% CI −5.8 to −2.3, P<0.001)
・営利保険会社:−3.7 (95% CI −7.2 to −0.2, P<0.001)
・中部大西洋地域:−7.6 (95% CI −12.9 to −2.2, P<0.001)
・南部大西洋地域:−11.3 (95% CI −19.7 to −2.8, P<0.001)

地域特性は、おそらく、メディケアの地域特性のため・・・となると、ほとんどが、経済的問題となる

Receipt of Disease-Modifying Antirheumatic Drugs Among Patients With Rheumatoid Arthritis in Medicare Managed Care Plans
Gabriela Schmajuk, Amal N. Trivedi, Daniel H. Solomon, Edward Yelin, Laura Trupin, Eliza F. Chakravarty, Jinoos Yazdany
JAMA. 2011;305(5):480-486.



管が進めているのはまさにこの皆保険制度を破壊し、米国並み医療体制後進国へ日本をおとしめることなのである。(TPPと医療

日本における実態も調査してほしい。この皆保険制度の国で、DMARD処方されないのは、医師側問題や薬物に対する患者側のとらえ方も大きいと思う。いづれにせよ、副作用との戦いとなるDMARD、早めに、専門医に任せる体勢作りが必要。

by internalmedicine | 2011-02-02 09:18 | 医療一般  

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