AHA scientific statement:脳静脈血栓症診断管理

"Diagnosis and management of cerebral venous thrombosis: A statment for healthcare professionals from the American Heart Association/American Stroke Association"
Stroke 2011; DOI: 10.1161/STR.0b013e31820a8364.
Saposnik G, et al


卒中の原因としてまれだが、硬膜静脈洞血栓を引き金とする卒中は、若年者や妊娠・分娩に関わり、生じる。
妊娠、遺伝性プロトロンビン病態である factor V Leiden mutaionなど多リスク要素と関連するすることが知られており、今まで、コンセンサスレポートもなかった。

・ビタミンK拮抗剤投与のような抗凝固療法は初期全投与使用は合理的 (Class IIa evidence)
・手術ドレナージ使用時抗生剤は必要に応じて(Class I evidence)
・広汎血栓持続は血管内血栓溶解、バルーン補助血栓溶解、 rheolytic catheter thrombectomyが必要となる場合があるが、小規模研究・症例研究しか無く、エビデンスに乏しい
・脳実質障害を伴うけいれん患者では、抗けいれん薬を限定的期間すべき(Class I evidence)、もし実質病変が伴わないけいれんなら、薬剤が考慮対象とになるだけ(Class IIa evidence)
・頭蓋内圧亢進なら、アセタゾラミドが投与され、視神経減圧やシャント使用が視力障害時使用 (Class IIa evidence)
・他の基礎疾患状況で必要な場合以外、ステロイドは推奨されない(Class III evidence)
・妊娠女性のCVTマネージメント推奨は、低分子ヘパリンの完全量使用、ビタミンKアンタゴニストによるINR 2-3維持を最低分娩後6ヶ月間使用するy (Class I evidence)、次の妊娠は禁止ではないが、低分子ヘパリン投与予防が”ほぼ推奨” (Class IIa evidence)
・小児患者では、脱水評価、けいれんコントロール、定期的視力評価が必要 (Class I evidence)
・血栓病態の進展モニタリングのための神経画像検査の繰り返しが行われ、人工呼吸管理では持続的に脳はモニタリングが転換評価のため行われるべき (Class IIb evidence)

by internalmedicine | 2011-02-04 08:22 | 動脈硬化/循環器  

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