室内煖房・調理のためのバイオマス・木片燃焼による粒子物質やPAHなどの害
2011年 02月 07日
Pernille Høgh Danielsen, Peter Møller, Keld Alstrup Jensen, Anoop Kumar Sharma, Håkan Wallin, Rossana Bossi, Herman Autrup, Lars Mølhave, Jean-Luc Ravanat, Jacob Jan Briedé, Theo Martinus de Kok, Steffen Loft. Oxidative Stress, DNA Damage, and Inflammation Induced by Ambient Air and Wood Smoke Particulate Matter in Human A549 and THP-1 Cell Lines. Chemical Research in Toxicology, 2011; 110114093314035 DOI: 10.1021/tx100407m
居住煖房・調理のための、バイオマスや木片の燃焼は、大気・屋内の粒子物質(PM)汚染をもたらす。空気中のPM毒御性に関しては自動車問題としては研究は進んでいるが、木煙からのPM(WSPM)毒性については評価が進んでなかった。
ヒトA549肺上皮、THP-1単球cell lineでの毒性エンドポイントを評価の対象として検討した報告。
薪ストーブを多く扱う村で採取した大気中PMと田舎のバックグラウンド大気を比較。
用量依存的に、PM(1.25-100μg/ml)でROS、やDNAダメージ(strand breaks and formamidopyrimidine DNA glycosylase sites assessed by the comet assay )がみられた。
たばこや電子たばこの有害成分である、polycyclic aromatic hydrocarbons (PAH)が多く含まれ、4種のPMとともに用量依存的に、8-oxo-7,8-dihydro-2′-deoxyguanosineを増加させる。
炎症誘起遺伝子、MCP-1、IL-8、TNF、酸化ストレス遺伝子heme oxygenase-1などののmRNA発現増加し、THP-1細胞のupregulateさせる。
安全対策の上で、気をつかっているのが伺える。
ノスタルジーを楽しむにはそれ相応の安全対策の上ってのが大事なのだろう。
”エコ=善”という洗脳により、木煙に対し、一般には警戒が薄いのではないかと思う。
木煙関連COPD:p16、GATA4遺伝子異常メチル化と関連 2010/11/02
・
by internalmedicine | 2011-02-07 09:19 | 環境問題