米国のマイノリティーへの差別示唆される、メディケア老人利用者における心疾患退院後再入院率
2011年 02月 16日

(http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/03/dl/s0311-5f_0037.pdf)
以下の報告は、メディケア老人受給者の検討で、再入院を減らすことが、quality上も、コスト上も重要ということで検討されたもの
白人に比べ黒人の30日目の再入院率高く、黒人に対して非比例的な状況が見られた。人種的問題と、病院のサイトでも影響を受ける。
Thirty-Day Readmission Rates for Medicare Beneficiaries by Race and Site of Care
JAMA. 2011;305(7):675-681. doi: 10.1001/jama.2011.123
Harvard School of Public Health (HSPH)の研究で、高齢黒人は、心臓発作後の入院後、心不全、肺炎で再入院が多い(白人との比較 オッズ比13%程度 増加)。その原因は、人種と病院による影響が大きいということ。マイノリティー比率が高い病院の退院後が、低い病院退院白人患者より再入院オッズ比35%高い。
患者を守るための施策、Patient Protection and Affordable Care Act に期待がまたれる。
マイノリティーへの、医療側の差別が示唆される報告となっている。
財務省や経団連は、日本をこんな国のようにさせたいらしい! T
by internalmedicine | 2011-02-16 07:40 | 医療一般