米国のマイノリティーへの差別示唆される、メディケア老人利用者における心疾患退院後再入院率

日本でも、入院に関してDPC導入による包括化が広がっている。そして、再入院率も増加傾向のようだ。

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http://www.mhlw.go.jp/shingi/2009/03/dl/s0311-5f_0037.pdf


以下の報告は、メディケア老人受給者の検討で、再入院を減らすことが、quality上も、コスト上も重要ということで検討されたもの

白人に比べ黒人の30日目の再入院率高く、黒人に対して非比例的な状況が見られた。人種的問題と、病院のサイトでも影響を受ける。

Thirty-Day Readmission Rates for Medicare Beneficiaries by Race and Site of Care
JAMA. 2011;305(7):675-681. doi: 10.1001/jama.2011.123

Harvard School of Public Health (HSPH)の研究で、高齢黒人は、心臓発作後の入院後、心不全、肺炎で再入院が多い(白人との比較 オッズ比13%程度 増加)。その原因は、人種と病院による影響が大きいということ。マイノリティー比率が高い病院の退院後が、低い病院退院白人患者より再入院オッズ比35%高い。

患者を守るための施策、Patient Protection and Affordable Care Act に期待がまたれる。


マイノリティーへの、医療側の差別が示唆される報告となっている。


財務省や経団連は、日本をこんな国のようにさせたいらしい! T

by internalmedicine | 2011-02-16 07:40 | 医療一般  

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